恋が、あの夏にある【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
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恋が、あの夏にある【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

牧コチコ

素敵な作品

ネタバレ
2025年6月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 久しぶりに再読。
タイムリープと生まれ変わり。前世の記憶を持っている一生が秘密を抱えたままどんな気持ちで涼太とずっと一緒に居たのか、「その時」が来るまでどのような思いで待っていたのか、考えると切なくなる。一生が千鶴の生まれ変わりである事がわかり涼太とお付き合いすることになっても、涼太が好きなのは自分じゃなくて千鶴なんじゃないか、自分の向こうに千鶴を見ているだけなのじゃないかと不安になる一生が辛い。涼太と千鶴の一夏がキラキラした美しいものであるほど、一生の苦しさも大きくなる。でも“あの夏”がなければ今の二人もないのだから、前世の記憶も全部含めて今の一生を作ってるんだよね。
ちょっとウルッとしたり、じんわりしたり、夏に読みたくなる素敵な作品です。
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