僕らは運命じゃない【コミックシーモア限定特典付き】
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僕らは運命じゃない【コミックシーモア限定特典付き】

桂馬びんぞこ

乙女顔はどっちだ⁈

ネタバレ
2025年7月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙に釣られて手にとった。オメガバースの世界。女子受け抜群の市川豪と武道家家元の森本虎雄のDKストーリー。期待値もりもりで頁をめくる。星⭐︎3.8
※今回ネタをオープンにばら撒いてしまったのでご注意下さい

女家系に生まれた豪は愛らしい容姿で人気者。虎雄は家元の嫡男として厳しい教育を受けて育つ。2人は幼少期から惹かれて番になる誓いを交わす。ところが14歳のバース判定が互いをα性であると突きつけてきた。すれ違い始める2人。

ここで気になったのが虎雄の態度だ。武道家らしい鍛えた腹筋がいい感じにしまっている。それが豪に押し倒されると瞳がハートマーク!になっていたり(武道嗜んでて無抵抗すぎん?)節度のある交際をしろと突き放して女友達の仲を取り持とうとしたり。そうかと思えばご飯作って期待させながら豪の気持ちには応えられないと謝る(うーん、ズルくない?)

引きかえ豪はかなり一途だった(女遊びはするが)虎雄に運命じゃないと言われてもめげず。全部自分のせいでいいと腹を括っても距離を置かれ。虎雄の反応に一喜一憂しながら、やっぱりあきらめられない。好きな人は代えがきかないからと求めてしまう。そんな葛藤する姿は可愛くて健気だ。

今回、表紙の虎雄にフラフラと引き寄せられて手に取ってみたが、なんか思っていたのと違うと終始、豪に肩入れしてしまい。クライマックスで豪が「ウジウジめんどくせぇなぁ‼︎」のセリフに、まさにそれ!と意を得た感じになった。
最後の叫びは。虎雄!武道家αの資質で応えてくれよー。乙女顔で豪にメロメロなだけの君じゃないだろう?カッコイイ君を待っている。
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