アウトサイダー・コミュニケーション【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
ツノナツメ
このレビューはネタバレを含みます▼
ヤンキーと優等生の青春ストーリー。星☆3.8
金髪ピアスの関陵司と特進で優等生の岩代弓弦は対極のタイプ。無断アルバイトを目撃された関は岩代が機転を利かせて出した申請を「おせっかいだ」と突っぱねてしまう。言い合いの中で岩代がケガをしてしまい、関はやむなく手助けをすることに
無表情で理詰めの優等生を級友は「火星人」と呼び。遠巻きにしている。しかしそんな彼をぶっきらぼうながら世話を焼いてくれる関。岩代はその態度を嬉しく思うようになる。関は丁寧な感謝の言葉をかける岩代に新鮮さを感じる。作中の関は近寄りがたい雰囲気さえなければ女子ウケする魅力もチラリとのぞく。一方で岩代は関への興味が増大。次第に伝える言葉も「用事はないけど、明日も会えたら嬉しい」(裏を返せば毎日会いたいの高度なテクニック)になっていく。岩代の三白眼は睨んでいるのか?それともみつめているのか。淡々とした表情でも眼差しは真っ直ぐだ。ケガが治っても、ふたりは一緒の時間を作っていく。
クールにみえて岩代の言葉に振り回される関。勉強ができて多くの言葉を知ってもムードという空気が読めない岩代。わかりにくい表情でも関の照れてる顔で伝わるものはある。
いいね