このレビューはネタバレを含みます▼
バレエを始めた少女が世界の一流ダンサーを目指すお話。
スポーツ苦手な文化系の私はスポ根ものはあまり読まないけど、ダンス・バレエ・フィギュアスケート等の作品は大好きです。
世界を目指すダンサーものの作品の主人公は大抵「明るくポジティブで努力ができて踊るのが大好き」、今作の主人公・奏もそういう感じではじめはややステレオタイプ感がありました。当初は体のラインもバレエのポーズの描き方も時々不自然な感じがあって違和感もありました。でも、コンクールに出たりスカラシップを目指す過程で、本人の努力だけでは足りなくて周囲の協力や運も必要だったり、大勢の才能ある子達の中で僅かな差で勝ち取っていかなければならない厳しい世界だなと思い引き込まれました。
描かれる体のバランスやポーズもどんどん良くなってきたと思います(上から目線ですみません)。バレエを続けていく上での金銭的な大変さやライバル達との切磋琢磨や絆がシビアになり過ぎずでもリアリティがあって良かったです。
星4.6