「星降る王国のニナ
」のレビュー

星降る王国のニナ

リカチ

恋愛★5→★3に変更 絵とテーマは★5

ネタバレ
2025年8月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ いいね60件いただいた後にレビュー追記してますので、共感できない方はいいね外してください。

元々は17巻まで何度も読む内にアズ派に変わり、アズとセトはニナを想う次元が違うとレビューしていました。アズは全てを捨ててもニナが幸せに生きる未来を守る次元の想いで、セトは今を大事にする色恋ごとな想いだと。大人の事情で無理やり方向転換することがないよう祈りつつ全員の幸せを願うと締めくくりました。

その後75夜まで読み終えて、悲劇のヒロインの恋物語という小中高生向け少女漫画に方向転換したように感じました。ヒーロー達の胸ぐら掴む言い争いも急に少女漫画な展開で、余命意識したとはいえ、セトの反応がイマイチだったので不意打ちでキスするニナも別人のようで違和感でした。男を安心させる方法を学んだ女性への成長と恋愛の進展を意味する描写なのかもですが、二股ギリギリの所で踏み留まり、運命も宿命も乗り越え、一生に一度の恋を成就させる物語だと思い込んでいましたので、もうキャッチコピーは忘れて良いのかもしれません。

簪もフィタも思い出の象徴だったようで、現在進行系の想いには物は不要という価値観に上書きされましたので、私が大切にしていたものが呆気なく使い捨てられたようで残念でした。

言葉にしないと伝わらないという教訓も何度目かで、運命でない道を自分で選ぶのも、そのときは本当にそう思ったという言い訳も、アズの幾度とない告白へのニナの薄い反応も、アズとは引き離される運命も、アズの心情も計画もニナや読者に明示されず理解され難いのも、セトは勘づいてもニナに伝えず、寄り添うことで愛を育みながらセトニナ2人で成長する展開も、色々と何度も繰り返しているので、長編の定めではありますが、マンネリ化は否めないかと。

ここまで愛を育んだセトが結ばれないのも可哀想ですし、アズが結局我慢に終わるのも切ないですし、どっちでもないのも拍子抜けで、何をもって報われるとするのか着地点が謎すぎて、目の前の相手に惹かれる移り気なニナに振り回されて切なく悲しくなるのも、言動の意図を考え、移ろい行く気持ちを毎度理解しようとするのも疲れてしまいました。心を弄ばれてる気分です。

でも宿命テーマも人間ドラマも好きなので、三角関係少なめで、神々含めた各登場人物の相手を想うが故の意図の交錯がメインの話だったらストレスなく楽しめたかもしれません。
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