このレビューはネタバレを含みます▼
将棋にハマった小学4年生の宝と宝を見守るお母さんのお話。
私は将棋ものの漫画は好きで時々読みますが、将棋は全く指さないしルールも怪しい。今作では結構詳しく指し手についても説明されてるけど、そのあたりはサラッと読み飛ばしちゃいました。
将棋が純粋に好きで楽しく指していた宝が、負ける悔しさを知り敗勢でも諦めず逆転できるようになり成長していく様子が嬉しくてウルッとします。宝は決して天才ではないし闘争心が前に出るタイプでもないおっとりとした普通の子。そんな普通の子が“好き”だけではやっていけない厳しい世界に今後どのように向き合っていくのか気になる。気になるけど・・奨励会を目指す決心をしたところで8巻終了、ここで一応の完結みたいです。
宝の成長物語だけど、お母さんのキャラも好き。宝に入れ込みすぎることもなく、自分も将棋に興味を持って楽しみながら程よい距離感で見守ってる感じがいい。対局の時に先が読めずに行き当たりばったりだったり覚えたての派手な手を指そうとしたりちょっと勝ったらすぐ調子に乗ったり、初心者あるあるな感じが微笑ましくて面白い。
先生にはいつか機会があれば続きを描いて欲しいな〜。ちなみに「ひらけ駒!return」は今作の直接の続編ではないようです。