タイトル未定のプロローグ
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タイトル未定のプロローグ

夜更宵

若者のすべて

ネタバレ
2025年8月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 夏の終わりを感じさせるあの名曲が脳内で鳴り響いてました。

とても切なくて透明で幸せで残酷な高校最後の1年。
そんな高校時代のひと夏が2人のその後の人生を変えたんだと思うと、
ちょっと息が詰まるような愛おしいような何とも言えない感情が。
1話1話がまるで本当の小説のように組み立てられていて、
そのまま映画か舞台の脚本かなにかになるんじゃないかと思えました。

あの時「離れたくない」って言ってたらどうなってたのかなって思うけど、
言えなかった2人だからこんなにも愛おしいんだな。
あの後小説が読めなかった七海の気持ちが痛いほどわかりすぎて辛かったです。
もしかしたら会えるかもって祈りにも似た想いを小説に託した叶にも泣かされました。

あの夏の続きがあって良かった。
心もいい涙で諸々潤いました。夏嫌いなくせに夏の終わりのちょっとせつない気分は好き。
レビュー少ないのがもったいない名作です。
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