このレビューはネタバレを含みます▼
切にそう願ってしまう。死に戻り、魔法という異世界、ファンタジーでありながら、内容は純愛。しかも、本当に胸を打つ…読んでいて居ても立っても居られないほど切なくて、2人のそれぞれの立場での想いが伝わり、そして、一番悲しかったのは前の人生のヴィンセントが今のヴィンセントからオリアナを庇うシーン。涙なしでは読めなかった。
相思相愛だった1度目とは違って、ヒロイン（オリアナ）の片思いから始まる2度目の人生。恋人同士だった気持ちのままオリアナはヴィンセントに話しかけるけど、ヴィンセントにしては初対面となる。ここから始まる2人の拗れ。それでも嬉しそうに愛しそうに話しかけてくるオリアナに、いつしか心惹かれて。でも、オリアナが見ているのは前の人生のヴィンセント。それがなぜか苛立たしく思えオリアナに辛く当たる。今の自分を見て欲しい。ヴィンセントの声に出せない思い。そこへ前の人生のヴィンセントが立ちはだかりオリアナを庇う。（そのようにヴィンセントには見えた）
それでもいつしか2人の間は近くなり、でもまたそれだけあの死に別れた運命の日に近くなる。6巻はまさしくその数日前。切ない思いばかりかと思えば笑いもあって、オリアナの明るさに救われる。そして、ヤナという心から信頼できる友達もそばにいてくれる。ヤナも辛い別れを経験している。これまた切ない別れで、胸が痛んだ。周りには素晴らしい友達がいて今度こそ結ばれるのではないか？結ばれて欲しい！と願っています。次巻が待ち遠しいです。
レビューをシェアしよう！
ERR_MNG