このレビューはネタバレを含みます▼
楽屋裏シリーズ5作目、前作の「ふたりの楽屋裏」に出てきた大手芸能事務所のマネージャー・鈴木と別事務所の人気俳優・那智のお話。
鈴木さん確かに前作に出てたけど目立たない普通のマネージャーだと思ってたのに超大物映画監督と女優の二世だったとは意外。そしてそんな大物の二世が裏方のマネージャー業っていうのも意外だよね。事務所の幹部とかならまだしも一介のスタッフって、本人もご両親も変な特権意識がなくて常識的で良心的なのでは、と思いました。那智は鈴木が親の七光りを使ってるんじゃないかって怒ってたけど、それってそこまで悪いことかな。よっぽど汚いやり方じゃなければ人脈はその人の財産だと思う。企業が縁故採用するのは身元の保証や人脈によるメリットを多少期待してるのを否定はできないよね。スタート地点が違う不公平感はあるけど。
このシリーズ安定のエロなしほっこり系。お泊まりしてるしそういう関係の匂わせはあるけどね。エチがないのはわかって読んでるから全然いいんだけど、那智が鈴木にいつ恋愛感情を持ってお試しお付き合いをしようと思ったのか心情の変化などがよくわからないままサラッと進行してしまった気がします。秋葉先生の絵も可愛いしほのぼの展開も好きなのよ、でも心理描写はもっとじっくりお願いしたいです。