このレビューはネタバレを含みます▼
紅椿で衝撃を受けた作者様。
フォロー様のレビューでこちらの作品を知りました。
卵を産むことを夢みながら1人寂しく暮らしていたぴよちゃん。
ある日夢を叶えてあげると訪ねてきて、新しいコッコという名前を付けてくれたオットを信じて暮らし始めます。オットは無垢なコッコに罪悪感と悲しみを、愛することと幸せを教えてもらいます。
コッコは1人だったかもしれないけど、森の動物達に守られていたね。そしてこれからはオットとありちゃんがいるから大丈夫だね。
三田六十先生の描く無垢な人物は、生きている中で知らずと積もった塵を涙とともに洗い流し、傷んだ心を治癒してくれます。そして、嗚呼、こんな物語が読みたかったんだと気づかされ、読後は多幸感に包まれます。
きっと何度も読み返す作品。
三田六十先生、素晴らしい作品をありがとうございます。