犬と欠け月
」のレビュー

犬と欠け月

ウノハナ

お互いまっすぐ。

ネタバレ
2025年10月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙の絵が好きなら…迷わず買って正解です!わりと早くに恋人っぽくなりますが、受けの岳くんの方が、攻めの一哉のことを子供の頃の憧れからいつしか好きになっていて、ボクシングもメキメキ強くなっていくのに、一哉がいなければボクシングをする意味もない、恋人でいられなくても一哉が喜ぶならボクシングを続けて行く、ってくらい、一哉が全ての子。一哉は最初、岳の一途な気持ちを知って受け止めて、でもきっと一度抱いてしまったら離せなくなるってわかってたんだろうなぁ、って感じで、岳の生い立ちを思えば普通の幸せを願って関係をやめよう、とか言うけど、お互いそんなわけにはいかず…、と、ラブラブにストーリーが進んでいくので、こちらもストレスなく読めました。一哉はずっと岳に優しいのがよかった。要所要所で、一哉が色っぽいな〜、とか、岳の表情がよく気持ち表してる!とか思いながら読めるのも、先生の作品の魅力です。当て馬とか出てくるけど、そんなにこじれたりせずにスパイス的な要素で、二人がめちゃくちゃ好きあってるのが分かる、という展開が、また嬉しくて、表紙の優しいトーンで絡まってるのを物語ってると思います。岳の子供時代は不遇で可哀想だったけど、それ以外は出てくる人たちはみんな岳にあたたかくて良かった。甘々な二人を、ウノハナ先生独特の少し肩の力の抜けた大人の男の魅力も合わせて楽しめる、読んでる間ずっと楽しめる素敵な作品でした☆ 嫉妬しない一哉に一番怒っちゃう岳が、ほんとかわいい〜!
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