このレビューはネタバレを含みます▼
恋をするとネコ耳が生える世界線。
でも、ネコ耳が生えてもその人が「恋をしている」ことがわかるだけ。相手が誰かはわからないし、まして心の声が聞こえるわけじゃない。作品の中では恋が始まる過程のドキドキやそのネコ耳を生やした原因は誰かヤキモキする甘酸っぱい部分が中心。でも、恋心がなくなったらネコ耳が突然なくなるというのは切なくて悲しい。ある日恋人や夫・妻からネコ耳がなくなっているのをみたら辛いだろうな。つけ耳というのはある意味思いやりなんだろうね。恋じゃなくても愛や友情もある。恋だけが関係を続けていく要素じゃ無いもんね。
表題作のほか短編が2作品収録されています。