このレビューはネタバレを含みます▼
ゲーム制作会社のイラストレーター・芽吹×アートディレクター・雪深。チームのイラストレーターが怪我をしてしまい、他チームの芽吹にしばらく来てもらうことになったが、やたら好意的な芽吹に突然「攻略していいですか」と言われた雪深。一途な年下に恋愛に興味を持たない美人先輩がたっぷりの愛で攻略される、優しい救済譚。すごくよかった！総311ページというずっしりボリュームも嬉しい。芽吹が最初からひたすらまっすぐで、雪深を気遣いつつ時には不器用に頑張る姿に好感しかない！こんなに素直にぶつかってこられたら、落ちない人いないんじゃない？ってくらい。両親の不仲から恋愛を信じられない雪深が、寄せられる好意に戸惑いつつもじわじわ心を溶かされていくのが手に取るように分かって、もうキュンが止まりませんでした。雪深の事情に深く踏み込むことはないけど寄り添ってすべてを受け入れてくれる芽吹に雪深も真摯に向き合って、でもそれだけじゃ足りなくて自分自身とも向き合う覚悟にぐっと胸を鷲掴まれたし、それらが丁寧に描かれている話運びも素晴らしい。恋愛初心者同士が、互いに手を引いたり引かれたりしながら恋を積み重ねていくのがとてもよかったです。雪深の言葉で自身を奮い立たせてきた芽吹の前を向こうとする努力、見習いたい。大満足で最高でした。面白かったー！
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