このレビューはネタバレを含みます▼
一羽子 巡×小田切清丸
小田切家、長男のお話。三兄弟なので、シリーズ最後のボス登場といったところ。時系列でいうと3年前のお話でしょうか。
清丸の相手役には、バーのオーナーでバツイチ。国宝級イケメンの巡でした。キタコレ、攻め1000%勢ですよ。もう何回もページめくっちゃいました。色気がすごすぎて、声にならない声を搾りまくったよ。
残念なのは…【極】の出版社と違うため、お珍がライトセーバーすぎて。18.禁版が出るまで待てなかった……(ノД`) いいんだ。鮭田先生を応援するのだ!今回、長男ということもあって、相手役に気合いがうかがえます!
あ〜とーろーけーた〜♥
さて、ストーリーですが。
あらすじにあるように、刹那的な温もりを分かち合う2人が、どんどん深みにハマっていくお話です。ちょいセンチメンタル寄りです。
もちろん清丸は遊び人設定なので、ラブシーンは多いんですが、巡がどこか淡々としているように感じて(清丸より大人設定だからかな)どっぷり"エッッロ"というツッコミは少なかった。いや、パターンはすごかったのよ!
再読しないと断言できませんが。巡は別れた奥さまへの未練というか後悔が語られていたため、性的指向に触れられていなかった気がします。かたや清丸は初っ端からバイ設定で、受け寄りでした。投げやりでめちゃくちゃで、名前にコンプレックスを持っている設定。
巡との年の差というより、人生経験の差を先生は描かれていたんじゃないかなと推察します。
なんというか、先生の思考がオトナなんでしょうね。けっこう深刻な内容もあったけど、そこで告げられるセリフだとか行動だとか、巡って大人〜って思えてしまいました。勉強になりました。
そしてやっぱり長男清丸を読むと、三兄弟を振り返るよね!!弟ふたりのお話を読み返して、あーここの清丸はこういう思いでこの子らに接してたのね、っていうのを再確認できます。そこも楽しみのひとつです。
ぜひ、シリーズ全部そろえて欲しい作品です。
♯シーモア限定小冊子のほうは、歩、中1。華、中2。武にぃ、中3の頃の時系列だと思います。
絵もきれい。存在が奇跡か、くらいの美形が拝めます。
おすすめします。