このレビューはネタバレを含みます▼
宇宙人留学生が「こい」を体感するラブコメディー 183頁 星☆3.9
初読み作家さま。美形留学生・有栖 海(ありすうみ)が宇宙からやってくる設定が面白い。しかも隣の席の雨宮 麻也(あまみやまや)に恋をする。最初のアプローチが平安時代の和歌(しぶーい!笑)即ぽちり。
エレクニア星からきたハーフのような顔立ちの海は変身可能で電気がつくれる宇宙人。大量生産のために目をつけたのが、地球人の”レンアイ”だった。超合理主義の宇宙人には感情や表情筋がなく、恋の概念がない。「恋」を習得すればドキドキで発電できると調査にきたのだ。合理主義の対極にある非合理な恋。海は調査をしながら麻也のくるくる変化する表情や笑顔に発電がとまらない。
舞台は高校。同級生は留学生と楽しそうだ。素直な海を友達として大切にしている。それも作品の良さのひとつ。そんな中、麻也は海の視線にときめいたり、優しさに惹かれていく。あの、笑顔を教えた時の海が指で引き上げた口角と嬉しそうな目元が、めちゃ可愛い!交際はハードルが高そうなふたり。性別以前に年齢とか格差とか異星人のセッXとか。その諸々を突き抜けてしまうのが恋。
形のない感情を電気で表現するストーリー。パチパチパチ。ちょっと痺れた。
※これからハジけるぞ‼︎驚!カートが既にはじけてた笑