薔薇王の葬列
」のレビュー

薔薇王の葬列

菅野文

3巻で解禁‼

2015年6月27日
2巻を読み終わった直後、「……………………(ちょっと休憩すっか)」って感じでした。
正直、主人公の不幸な境遇・激しい王位争いに圧倒されて付いて行くのがやっと。。。
それが3巻を読み終わった段階になったら「え!続きは?!まだなの?!Σ(-∀-;)」って感じでしたからね(笑)
いや、2巻までもちゃんと面白いので、そこは誤解しないで欲しいんですが……。

3巻が「共感しやすい面白さ解禁の巻」だな、と感じました。

子供から美しい大人へ。
度重なる奇跡的な再会。
いくら抑えても隠しようのない好意。
持って生まれた男女の本能。
………………そして、見え隠れし始める残酷な未来の予感。

シェイクスピアの作品に詳しいわけではありませんが、とんでもなく極端な物語ばかりだという印象だけはあります。
「こんな不幸の連続ありえない」とか、「そんな些細な幸いが物語の結末でいいのか?」とか。
でも、人間が普遍的に持っている命題を全面に押し出した彼の作品はダイレクトに心に響き、傷を残します……。
本作品では原著をどのように料理して、ラストをどう飾るのか……。。

とりあえず続刊、早く出て来て欲しい(´;ω;`)
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