續・ポルノグラファー プレイバック
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續・ポルノグラファー プレイバック

丸木戸マキ

『アケミちゃん』→本作再読で感動しました

ネタバレ
2025年12月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ おすすめの順でこのシリーズを最終作『プレイバック』まで結構前に読んでいたけれど、『アケミちゃん』もあわせて読んだら、想像をはるかに超えてよかった。かなりリンクしているので、両方とも読んだ方がどちらの作品も断然味わい深くなると思いました。

本作の後に『アケミちゃん』を読むと春子と静雄のその後と宝くじの真相が分かる仕掛けも面白いけれど、『アケミちゃん』からまた本作を読み返したら違ったものが見えてきて、完結した過去作品にこんな形でつなげられるのかとめちゃくちゃ感動してしまいました。

シリーズ前作、前々作以上に『アケミちゃん』で見たようなシーンも多く出てきて、同じような状況でもこの人だとこうなるんだな、といったおかしみもありつつ進んでいきます。春彦をおっかけなさいよ、一緒についていけばよかったんじゃない、といった木島と春子・静雄のやりとりや、春子、木島、静雄と三者三様な電車のエピソードも両作品時系列も考えるとしみじみきます。最後のほうで春子が「どこにも行けない」と言うシーンがありますが、ここで木島が返した言葉が『アケミちゃん』のラストで春子、ひいては静雄の背中を押してくれたのでは…さらりとそう思わせてくれるところがとってもよかった。

改めて「プレイバック」とは?と検索してみると、音楽制作などで録音したものをよりよくするための調整、修正時に都度行う確認のための再生の作業というものがあるようです。
ある一言が誰かを変えたり、巡り巡って自分を救ってくれたり、また同じような状況になってもそれぞれ準備ができた時に今までとは違ったところへ行けたり…そんなこんながプレイバック的で、そうして両作品でみんな新しい選択をして前に踏み出していくところに静かに心に湧き上がってくるものがありました。
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