「放蕩息子と恋の穴
」のレビュー

放蕩息子と恋の穴

九號

描き下ろしも素晴らしいのでぜひ電子版で!

ネタバレ
2026年1月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻完結ながら、電子限定版293ページと、ボリュームたっぷり読み応えいっぱいです。

主人公は男子高校生の蒼佑。
あまりにもヒドい女遊びに業を煮やした母親が、広島の姉宅に蒼佑を預けるところから物語は始まります。

帰国子女で都会暮らしに慣れた蒼佑が、田舎の伯母の家に引っ越すことを良しとしたのは、初恋の相手である従姉妹の「みのりちゃん」に会いたかったから。

しかし、いざ行ってみると、「従姉妹のはずが従兄弟だった」という衝撃の事実を知ることに(笑)
女好きの蒼佑は落ち込みますが、穣(みのり)さんのふとした表情にキュンとしちゃう自分に戸惑うばかり。

ある夜、穣さんのあられもない姿を見てしまい……
といった、ストーリーです。

蒼佑と穣の間には、血の繋がった従兄弟、教師と生徒、蒼佑はまだ未成年という、3重の高〜いハードルがあります。
教師という立場と、正直で生真面目な性格の穣にとっては、そのハードルは越えてはならないもの。

しかし、蒼佑の真っ直ぐで熱い想いと、ある事柄を切っ掛けとして、2人の距離はグッと縮まります。
自分の殻を崩せない穣がその選択をするためには、このくらい大きな出来事がないと無理だよなあと、とても説得力のある設定はさすが九號先生。

穣と蒼佑が選んだ答えは、ぜひ本編にてご確認下さい!

ちなみに、巻末にある電子限定の描き下ろし『放蕩息子と秋の夜長と友情と』は、感涙もののとても良いお話なので、ぜひ電子版で読んでいただきたいです!

大学時代に悲しく苦い経験をした穣ですが、そんな上辺だけの友達(とも言えないですが)がたくさんいるより、本当に自分のことを想ってくれる親友が1人いて良かったねと、心から思えます。

コメディータッチのライトな作品でも、ホロッとする場面をサラッと挿入なさる九號先生ほんまに好きです!

もちろんラブシーンも、先生らしい迫力ある画で、ドーン!ドーン!と出し惜しみなく描かれているので、たっぷりご堪能下さい!
※ちなみに2人が初めて結ばれる場面は、「ええ!?そんな所で!?」と驚くこと間違いありません(笑)
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