中野家のはなし
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中野家のはなし

会川フゥ

皆幸せになってほしい

ネタバレ
2026年1月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読んでいて苦しくなりました。好きになってはいけないはずの相手を好きになってしまうことは、なぜこんなにも後ろめたいものなのでしょうか。どこでどう間違ってしまったのか、もし何か少しでも違っていれば、普通におだやかな関係のままいられたのではないか。後悔しても元に戻ることはできません。

人の気持ちというのは底の見えない深淵で、あまり覗き込んではいけないことは本能的にわかっているはずなのに気づいたら溺れてしまっていた人を、責めることはできないけれど、どうしてあげることもできない。都合のいい言葉だけど、それも運命なのかなと、受け入れるしかないんじゃないでしょうか。

決して明るい話じゃないですが、サボりがちでも学校には行って、本気で心配しつつそっと見守ってくれる友だちがいて、縁あって泊めてもらった先輩といいこともあって、親もいい親で、そして何があっても愛してくれる兄がいる。自分の将来に希望はないとシューヘイは言いますが、それでも生きていかなくてはならないし、生きていきたいと、最後前向きな言葉が聞けました。きっと生きてて良かったと思える日も来るんじゃないかと思います。
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