ヒゲと鈴としゃぼん玉
」のレビュー

ヒゲと鈴としゃぼん玉

ymz

いつか2人にお花見を

ネタバレ
2026年2月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ させてあげて天気の神様!
まあでも家でお酒飲みながら弁当食べながらゴロゴロ〜もこの2人なら楽しめるね☆
そんな雨降りの花見の季節から1年間、2人の日常生活をのぞかせてもらえるお話です。

結構昔の作品ですがずっと読みたいと思っていました。
同棲中のカップル、世話焼きおひげの三太さんと家事能力ゼロの鈴太郎。鈴太郎のポジション羨ましいな〜私も三太さんみたいな人に甘やかされた〜い!
両親とたくさんのきょうだい達に囲まれたっぷり可愛がられて育った天真爛漫な鈴太郎。実家の家族たちも多く登場する。三太さんのこともウエルカム。こんな子に育つよな、って納得する。対する三太さんは、詳しい描写はないけど親にはゲイであることを否定され、兄からは介護要員だけを理由に親との和解を促され、温かい鈴太郎の家族とはかなり対照的に描かれている。コミカルな作風の中、三太さんの実家関係の話の時だけはスッと温度が下がる感じ。
もう1人三太とつながりのある重要(?)人物が元彼キヨシ。こちらは従来の作風に合ったおふざけキャラwとして描かれています。好きですよ、あのやきもち焼きの鈴太郎が懐いているし(考えてみれば不思議な関係だ)、本作では暗い影を落とすのは三太家族だけでいいです。というか普通にいい男じゃないキヨシ。三太の幸せを願い流した一筋の涙にはやっぱりじんときましたよ。だから「ひよこ〜」もかなり気になっています。

こんな感じでシリアスな部分もありますが、全体的にはほのぼのとして平和な作品です。が、あとがき読んで驚きました。もし最初の予定通りあちらの設定に振り切った話だったら…と想像するだけで絶対号泣する!と思いつつも、とんでもない傑作になっただろうなとも思う。読んでみたかった気がします。

最後に攻受についてですが、はっきりしたHシーンは無いもののどちらがどちらかは判明しています。私はかなり驚きました。普段は予想と違ってもこれもアリかなと思えるんですけど、彼らについてはほんと意外でした。
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