溺愛王子、無垢なる神子を娶る【特別版】(イラスト付き)
小中大豆/石田惠美
このレビューはネタバレを含みます▼
宗教上の伝統的な習わしによって隣国に輿入れした神子のシャウーリャと、彼を娶った隣国の第四王子ヴィハーンのお話。
こういう政略結婚的な話だと政権闘争に巻き込まれたり、「君を愛することはない」と王子から冷遇されるパターンが王道ですが、この作品はどちらかと言えば後者かな。
ただし扱いはちゃんと妃として敬ったものだったので、2人のちょっとしたすれ違いを愛でる感じでしょうか。
シャウーリャが見た目通りの深窓のお姫様ではなく、結構アクティブな人物だったのが良かったです(体力が伴っていないのが残念でしたがw)
個人的に泣きながら羊の肉に食らいつくシーンが好き(笑)
表紙の美麗さとのギャップが楽しかったです。
一方のヴィハーン。
彼のモノローグがあることによって、義弟の死から急に男の神子を娶らなければいけなくなった「急さ」がよく伝わります。
第五王子はシャウーリャが幼い頃から交流し心構えもあったでしょうが、彼が亡くなったことにより急にお鉢が回ってきた格好のヴィハーンは結構大変だっただろうなぁ…と、少々彼にも同情してしまいました。
が、ヴィハーンの心の推移がとても自然だったのが良かったです!
シャウーリャの美貌に衝撃→心根も良い子と知って好感(弟のよう?)→いやいや、やっぱり好き!
これらが結構手に取るように伝わってきて、シャウーリャは自分だけが好きなんだ…としょんぼりしていましたが、読者的にはいやいや、君たちすでに両想いだよ! と突っ込みたかったです(笑)
王子の元カノの暴挙という結構安易な事件が話が大きく動くきっかけになったのは少々残念でしたが、終わり良ければ総て良し。
しっかりラブラブ、ケガしているのにイチャついて、結局キズが開いてお付きの人に叱られるまでの様式美も楽しめました。
それにしてもあとがき。
陥没○首! パ○パン!! …これらが白き石の女神のご神託ってwww
ここが一番笑えました。
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