このレビューはネタバレを含みます▼
親の結婚で義理の兄弟になった小説家の司朗と大学生の耀。
元々偏屈で内向的な司朗は恋人に騙されたショックでますます閉じこもっている。そこに突然出来たばかりの義弟が転がり込んでくるという展開。
まるで小説そのままのような理屈っぽくて小難しい話し方の司朗と不思議ちゃんで人懐こい耀の噛み合っていないようで波長が合うような会話が面白い。空気を読まない耀のペースに巻き込まれているうちに司朗は閉じこもっていた殻を破って世界が広がったんだろうな。
年齢も性格も考え方も全く異なる二人。耀の出現は「彗星の如く現れた」という慣用表現とはちょっとニュアンスが違って、「話の通じない宇宙人が彗星に乗って現れた」という感じかもしれないけど不変だった司朗の生活に良い刺激を与えたのじゃないかな。
テンポが良くて嫌な人も出てこなくてほっこり面白かったです。