身分差に終わった恋を、今さらですが。
」のレビュー

身分差に終わった恋を、今さらですが。

渡鍋ぽんず/STUDIO ZOON

切なさと笑いの加味具合が絶妙!!

ネタバレ
2026年5月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 隣国に政略結婚で嫁いだ王女「オリヴィア」は、最低で最悪なゲスの王太子に初めから愛想を尽かしていた
離縁する為出来るかぎりの抵抗でアレコレ模索するも空振りで、気付けば10年の歳月が流れていた
(9話で、どうやら白い結婚の模様)
王女と護衛騎士の二人のエピソードが回想で幾つか(階段の手すりをドレスでちゅる〜っと滑ったり、ベランダからカーテンかシーツを結んで繋げて脱走したり等々)表現されていますが、王女が結婚するまで多くの時間を共に過ごした二人は、秘する想いもハッキリとはしないまま、言葉もなく見つめ合うのだけれど…
そして、自分の運命に逆らえるはずもなく離ればなれになってしまう
・・と、悲哀の様相が漂う中、作画の大胆なデフォルメと王女のぶっ飛んだ発言などで、コマは終始笑いがこぼれる感じの展開です。王女にあるまじき言動や、作れる料理は〝ゆで卵〟とか
劇画タッチの内容とギャグ要素満載の展開に読み手は翻弄されてしまいます(^^)

王女だった頃、昼寝用のハンモック・ブランコ・一年中咲く花等々の郊外に立つ小さな家に憧れていたオリィは、連れてこられた騎士団長の家がその夢の世界だった事を知り、騎士の想いに少しづつ気づいていくのです
幼かった王女より騎士さまの想いの強さが推しはかられます
『準男爵』という叙爵を受けたのも、彼のかすかな望みが故だったとの事
事故で亡くなった事になっているオリィの後釜を狙う従姉妹の登場で物語は混沌とした様相
6話の結びの言葉は更に意味深…
【追記】
7話;白黒の本編の中、回想場面で薔薇の花だけが赤い…カラーではないだけに強烈な印象。
赤い薔薇一本の花言葉は届かないまま母女王に握り潰されます
そして現在、花祭りの準備の中ギルが贈った一本のガーベラの花言葉は…(あなたが私の運命の人です)

8話、9話の〝ひき〟がギャーッと叫びたくなるような終わり方で続きが気になって気になって・・・
普段はどんなに単話を追っていても単行本2巻分くらいまでで、その後は単行本版へ(待つのは確かに辛いのですが)移行するようにしています、が、本作はホントに気持ちを揺さぶられます!
10話でのゲス旦那の捨てゼリフはどう展開するのか⁉︎
オリィがどんなに戻らないと決意していても、母国の水源を止められてしまってはいくら気丈な彼女でもその状況を見過ごせるはずは無いだろう事は目に見えていて・・・
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