このレビューはネタバレを含みます▼
void(無効)は、割と重い意味がある。
この作品、別サイトで購入していて、ビーボーイのクーポン一覧にあって、思い出した。
座裏屋先生の美し過ぎる絵に、エロティシズムとロマンチックとSFが詰まっていて、重厚で好きな作品だ。
ヒューマノイドは人工生命体で、誰かの身体情報も記憶をインサートできる。
7年前、マキが愛した男は、マキの兄を愛していて、身代わりにされていたことを知った。裏切られ、命を閉じたことを目の当たりにし、研究所を辞めたマキ。
7年経って、友人が彼の記憶と顔を持ち、刷り込み機能を持つヒューマノイドのアラタを自分に引き渡した。
かつての裏切った恋人への愛情を持て余していたマキは、自分への刷り込みが完了したアラタを虐げたげることで鬱憤を晴らしたが…愛憎悲喜交交。
次第にかつての恋人との違いをみせ、自分を見て欲しいと願いを伝えるようになった。
マキも「いまの」アラタを大事に思うようになり、刷り込みをvoidする覚悟を決めた。
人生を賭けたかのような刷り込み機能のvoid、半年の期間を経てアラタが戻るかどうか…刷り込みがなくなっても、自分を愛してくれるかは賭けに近い。
しかし、アラタはアラタだった!なかなかの感動。
半年ぶりの情熱的な交わり。
確かに、記憶の一部はかつての恋人のものかもしれないが、アラタは今とこれからを生きている。
だからこそ、マキを愛しマキに愛されたかった。
ヒューマノイドができる未来が訪れたとして、人間がその恩恵に与ったとして、ヒューマノイドの幸せ(人権)を思いやれるのか未知だ。
マキは、最初はずいぶんと酷いことをアラタにした。アラタは必死でそれに耐えた。そう、感情がある。感情がある生命体をロボットと同じにはできないと感じる。
なかなか怖くて、でもロマンがある。
座裏屋先生の絵が美しいから、美しい話に思えるんだよね。
官能的なエチシーンは、座裏屋マジックだなと思う。
24日まで35%offみたいなので、是非!