このレビューはネタバレを含みます▼
本好きの下剋上コミカライズ版第四部。
とうとうローゼマインが貴族院に向かいます。
原作でも屈指の楽しい章ですが、新しい場所、イベント、膨大すぎる登場人物等々作画家さん泣かせな部分でもあります。
が、この四部を担当する勝木先生。
絵のレベルの高さが半端ないです。
各キャラはめちゃくちゃ可愛いし(個人的にこの方が描くローゼマインが一番好き)、何より魅せ方が上手すぎます。
見開きページの使い方がお見事。
どの巻にも必ずと言っていいくらい見せ場がありますが、どれも圧巻です。
進級式での全領地集合、図書館での祝福ドバー、始まりの庭、貴族院の全景、図書館の魔術具を巡る攻防、ディッター…。枚挙にいとまがありません。
どれもこれもコミカライズでしか見られない迫力で、小説で想像していたものがよりリアルに可視化される幸せをこれでもかと味わえます。
小説だけでは想像しづらい魔術の可視化も良かったです。
とくにゲヴィンネン。
ハリー○ッターのチェスみたいに勝手に動くくらいのイメージでしたが、まさか平面だけでなく空間も使って行うゲームだとは…。
これは難しい。私には無理ですね(笑)
そして、絵だけではなく話の構成も素晴らしいです。
要所要所に短編集等の別視点作品を挿入しているのですが、これがまた自然。
このさりげなさと痒い所に手が届く感は原作以上かと。
個人的にディッター後、ダンケルフェルガー寮の様子を描いてくれたのがありがたかったです。
毎回毎回素晴らしい作画に驚きと感嘆のため息の連続ですが、これだけギッシリ描き込んでいるにもかかわらず、発刊スピードが半端ないです。
これならアニメになっても追いつかれる心配がなさそうです。
シュタイフェリーゼより速いかもしれません。
ただ、本当にどれもこれも素晴らしいの一言なのですが、フェルディナンド様の作画だけが残念…。
何故か彼だけ妙に癖の強い絵柄に見えて仕方ないんです。
私のフェルディナンド様への期待値が高すぎるのが問題だとは分かっているのですけれど。
最初の頃より今の方が描き慣れてこられたようで、段々素敵にはなっているのですが(何様?w)
色々書きましたが、原作のイメージを損ねることなく、鮮明に再現してくれるこれぞコミカライズの醍醐味といった作品となっています。
本好きシリーズコミカライズの中でも一番おススメです!