「ネバーエンディング・フロー
」のレビュー

ネバーエンディング・フロー

児島かつら

前世と運命

ネタバレ
2026年8月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買いです。

前世の記憶を持ったまま転生し続けている宇条グループ御曹司・知隼と会社の社史編纂室に配属されてきた郡司のお話。
生まれ変わりとか運命とかってドラマティックで大好き。

知隼は鎌倉時代に自分の前世で恋仲だった広仁が殺害された理由を調べているという展開。
前世の記憶がずっと残り続けるのって、辛いことも苦しいことも忘れられないってことだよね。それは辛い。
過去には戦乱の世も戦争の時代も現代では考えられないような色んな苦難があっただろうけどそれを全部覚えてるなんて想像を絶する苦しみだろうと思う。
広仁について調べるのは、やっぱり生まれ変わった広仁と再会するための手がかりを得ようとしていたのじゃないかと思う。
そんな中で出会った郡司。この流れで彼が広仁の生まれ変わりじゃなければおかしいだろ!って思うけどはっきりと明言はされず。
そこはなんとなくモヤったけど、決められた”運命”だから好きになったわけじゃなくて目の前の相手に惹かれただけ・・・ということか。
普通の人は前世も知らない、生まれ変わりも知らない、来世も知らないから何にも考えずに自分で選んでいるように思ってるけど、本当はなにか大きな力にコントロールされて知らず知らずのうちに選ばされている・・・のかもしれない。
その見えない力の一端を知っている知隼だけが悩み苦しむのかもしれないけど、寄り添って一緒に歩く人がいてくれればその重荷を少し軽くしてくれるのかもな。
ストーリーの全部に納得がいったわけではないけど、運命の歯車から抜け出して今を生きようとする2人を最後まで描き切っていて素敵でした。
星4.5
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