誘蛾灯に焦がれる
」のレビュー

誘蛾灯に焦がれる

塩味ちる

1巻でこんなに焦がれる事が可能なのか

ネタバレ
2026年8月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ の熱量…(ちなみに焦がれているのは作中だと二人だけど読者をも完全に焦がしてくださっている)を1巻だけでここまで表現できるのがちる先生なんだなぁとしみじみと思った。
前作で大ファンになったので新作楽しみに読ませて頂きましたがほんとうに熱烈なる想いを描くのが上手すぎませんか!?言葉とかモノローグが無くても伝わるくらいお互いの想いを随所に載せるのが上手すぎます……
拓海の状況に寄り添ってくれた恵さん、それが何の目的も悪意も損得もなくてただただ純粋な優しさだったことにまず救われて、それを受けて拓海の信頼から恋心に変わっていく過程と日常がものすごーーーーーーーくじっくりと描かれていて。前作も感じたのですが人が恋に落ちる理由って何かがきっかけだったり一目惚れだったりというのもあるのだけど、相手との時間を経ていないと当然なんだけどありえないものなんだなって。そのお互いがお互いじゃないとダメな理由の部分が好きでBLを読んでると言っても過言では無い身としては、ちる先生の当たり前の2人の気持ちが焦がれていく間の時間をストーリーの中で存分に本当に存分に見せてくれていることが何よりも説得力になることを再確認してそれを強くなんか伝えたいッ…!!!と思って普段めっきり失われていく語彙力で頑張ってレビューを書いている次第です。
拓海も恵さんも涙を流すシーンが割とあるんだけどそれも想いが溢れた時に一緒に溢れるのが分かる…何故なら私が同じところで一緒に漏れなく泣いたから!!(多分商業で泣くの今年3作目くらい/分母は100を超えてる)泣く攻めがあんまりとか泣く受けがウーンとか受けの方が大きいのが〜とか色々あるとは思うんだけど、ちる先生の作品はそういう癖関係なしに読んでみてほしい。

あとラストカット見ました!?!?なにあれ!!!綺麗だねって言ってる恵さんを見る拓海の顔見た??あれが全てです。以上。というくらいに伝わってくる……なんて言ったらいいか分からないけど恋情や恋慕が!!あのラストカットに恵さんの素晴らしさが全て詰まっている。もう天晴れです。
心理描写と丁寧な恋心の過程をこれでもかと浴びたい方には全力でお勧めいたします!!!
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