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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 永遠の誓い(フルカラー)

    海野真

    ジャックのスパダリっぷりに目が眩む(笑)
    2025年4月30日
    ジャックとヘロン枢機卿。全くタイプの異なる2人にドキドキしっぱなし!特にジャックの溺愛ぶりにクラクラしちゃう(笑)。羨ましい!この三角関係(?)が今後どう展開していくのか、楽しみです。個人的には、制服系の衣装デザインのカッコ良さも嬉しい(*´˘`*)♡
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  • 災禍の神は願わない 小冊子付き電子特装版

    尾羊英

    スペシャルおまけ漫画が読めます!
    ネタバレ
    2025年4月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2巻は絶対にこちらをおすすめ!スペシャルおまけ漫画が4編収録されています。ジイさま…しゃなかった、ラーとトートの拗らせ愛がたまりません(ニヤリ)。
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  • 災禍の神は願わない

    尾羊英

    2巻はぜひ「特装版」を!
    2025年4月24日
    エジプト神話を基にしたファンタジー。神さま方の愛が、深すぎたりこじらせすぎたりして、いろいろすごいことになってて面白いです(笑)。タイトルにあるとおり、2巻はスペシャルおまけ漫画が4本も入った「電子特装版」をぜひお読みください☆
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  • ツルモク独身寮

    窪之内英策

    レイ子、フォーエバー!(爆笑!)
    2025年4月14日
    昭和から平成にかけての世相がよく分かる、懐かしい作品。特にキャラたちのファッションやヘアスタイルに時代を感じます(笑)。主人公・正太の青春物語をベースに、ちょっぴりエッチな話あり(青年漫画だからね笑)、仕事への熱意に目覚める話あり、ピュアな恋愛話あり、盛りだくさんで面白い。キャラもみんな個性豊かで面白いんですが、やっぱりレイ子さんに全てもっていかれちゃったな〜(爆笑)!最後はみんな収まるべきところに収まって、良かった良かった。やっぱり青春はこうでなくっちゃ!
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  • おさん

    山本周五郎/古典名作文庫編集部

    男と女、それぞれの哀しい性(さが)
    2025年4月14日
    男を夢中にさせずにおかない体に生まれついたが故に、不幸になる女「おさん」。彼女に出会ったが故に、人生を狂わされていく男たち。そのどちらも哀しいと思わずにはいられない。短いけれど、山本周五郎らしいしみじみとした哀感が漂う作品。
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  • 怪盗 アレキサンドライト(分冊版)

    秋乃茉莉

    ジャンヌ先生、いつ寝てるのかしら?(笑)
    ネタバレ
    2025年4月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「謎めいた怪盗・真面目な家庭教師・妖艶な娼婦」の3つの顔を持つヒロインの活躍ぶりが、魅力的でカッコいい!振り回されてるアンリも、良い味出してます(笑)。実際に起きた事件や実在の人物、文学作品などを絡めたストーリーも面白くて、勉強になりました。それにしても、ヒロインはいつ寝てるのかしら?不老不死のサンジェルマン伯爵の弟子だから、睡眠は必要ないってこと?「依頼人」はサンジェルマン伯爵?色々謎が解けないまま終わったので、星は一つマイナス☆
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  • 彩雲国物語

    雪乃紗衣/由羅カイリ

    諦めずに戦うヒロインは、やっぱり美しい!
    ネタバレ
    2025年3月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵はキレイだしストーリーは面白いし、おすすめです。古代中国風の世界観が、私の好みにドンピシャ(死語)でした(笑)。どんな苦境に陥っても、決して諦めないヒロインが良い。他の主要キャラもみんなそれぞれに個性豊かで、魅力的です。個人的には、藍さま一押し(笑)。あのチャラさが好きです(笑)。史上発の女性官吏になるまでのヒロインの努力が涙ぐましくて、応援せずにはいられません。最後、夢を叶えてそのままハッピーエンド…と思いきや、番外編での「『少し困り顔』の面を付けた胡蝶姐さん」の破壊力に全てを持っていかれてしまった(爆笑)。
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  • 江戸前の旬

    九十九森/さとう輝

    江戸前のお寿司を食べたくなる!
    ネタバレ
    2025年3月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 寿司ネタだけでなく、幅広い範囲の豆知識を楽しめる作品です。また主人公・旬やライバルたちの、職人として、人間としての成長を見るのも楽しい。読んだ後に心が温まる話がほとんどなのも良いですね。星を一つ減らしての評価なのは、複数のレビューで指摘されているとおり、旬の奥さんである藍子の登場から雰囲気が変わったように思うからです。藍子のキャラを全否定はしませんが、この作品の中ではちょっと違和感を感じます。あと、連載が長くなった結果のマンネリ感も否定できません。豆知識を増やすのが好きな方や、「江戸前の寿司」に興味のある方にはおすすめです。
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  • 空気が「読める」新入社員と無愛想な先輩

    鳥原習

    その能力、欲しい(笑)!
    2025年3月30日
    絵もストーリーもほんわか優しい作品です。一見クールで近寄り難い樹先輩の、見た目と中身のギャップが良い!
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  • おじさまと猫

    桜井海

    優しい気持ちになれる作品
    2025年3月25日
    ペットショップでずっと売れ残っていた猫と、飼い主となる「おじさま」との心の交流から始まる物語です。絵もストーリーも、優しくて心に沁みます。おじさまの過去は悲しく切ないけど、ふくまるとの出会いを通して、少しずつ乗り越えていくおじさまの姿に涙、涙…(泣)。そして、おじさまとふくまるのこれからの展開にワクワク!猫好きの方にも、そうでない方にも、優しい気持ちになりたい時におすすめです。
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  • にんじん

    ジュール・ルナール/岸田国士/古典名作文庫編集部

    母と子のなんとも奇妙な関係
    2025年2月12日
    淡々と、また時にはユーモラスに綴られる、ルピック家の末っ子「にんじん」とその家族の物語なのですが、母親とにんじんの関係がなんとも奇妙。兄と姉には優しいのに、にんじんに対しては冷たく、にんじんにだけメロンを食べさせないとか、嫌な仕事(狩の獲物の息の根を止めるとか)を押し付けたりなど、どう考えても○待なんですよね。しかも作者ルナールの実体験を基にしているというから、驚きです。昔から毒親は存在したんですね。この翻訳は少し古さを感じますが、レトロなイラストにマッチしていて、その古い感じが逆に良い味を出していると思います。
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  • 嵐が丘

    E・ブロンテ/小野寺健

    凄まじいほどの愛と憎しみの復讐劇
    ネタバレ
    2025年2月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 確か、高校生の時の読書感想文の課題図書の一つだったと思います。図書館や書店で何度も手に取って、パラパラとめくってはなんとなく気が進まずに戻して、結局読んだのはつい最近。この本を選んだのは、「新訳」の文字に惹かれたのと、文字サイズが小さすぎなくて読みやすいのが理由です。冒頭に主要人物の関係図があるので助かります(これを頭に叩き込んでおかないと、非常に混乱します。キャサリンの娘もキャサリンだし、ヒースクリフとイザベラ・リントンの息子が「リントン・ヒースクリフ」で、苗字だか名前だか分かりにくいです。何故作者はこんな名前にしたのでしょう?)。それにしても、なんと深く激しい愛と憎しみ。「愛憎は表裏一体」と言うけれど、ヒースクリフのキャサリンに寄せる感情の激しさに圧倒されます。キャサリンを愛すれば愛するほど、憎まずにはいられない。憎めば憎むほど、愛さずにはいられない。そして復讐を果たさずにはいられない。最後、死してヒースクリフの魂が解放されたことを祈るばかりです。
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  • キアラ

    森園みるく/桐野夏生

    桐野夏生の原作で、面白くないわけがない!
    2025年2月11日
    原作が桐野夏生さんだけあって、ストーリー展開が面白い!基本はいわゆるレディコミなので、エロ要素は濃いし、同性同士の絡みもあるし、色々と刺激は強めです。森園先生らしい、華麗でスタイリッシュな作画も素晴らしいですね。
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  • ちいさこべ

    山本周五郎/古典名作文庫編集部

    心が温かくなる短編
    ネタバレ
    2025年2月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 山本周五郎の傑作短編の一つ。大工の若統領・茂次の不器用さ(大工としてではなく人間として)と口下手がもどかしくもいじらしく、胸を打たれる。その不器用さと口下手故に、彼の言動は時に不義理や親不孝、不人情に見えるが、その言動の裏には相手への思いやりや両親への思慕の情など、あたたかな心が隠れている。そして、彼を支えつつ孤児たちの面倒を見るおりつの存在。おゆうに嫉妬や羨望を感じても、それを極力態度に出さないようにして、子供たちと一緒に読み書きを教わる健気さ。互いに支え合い、補い合いながら、温かい夫婦に、そして家族になることだろう。読み終えた後、心が温かくなる作品である。
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  • 「あると」の「あ」

    赤石路代

    「モーツァルト、モーツァルト」
    ネタバレ
    2025年2月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 懐かしい!作品はもちろん、小花模様のコミックカバーのデザインも優しくて魅力的です。あるとの母親が危篤状態になって病院に駆けつける途中、北斗が「マーラー(作曲家)の最後の言葉、知ってる?…『モーツァルト、モーツァルト』」。あるとの名はモーツァルトの「アルト」で、その流れの「マーラーの『最後』の言葉」。もう目前に迫っているあるとの母親の死を、「死」という言葉を全く使わずに、でも確実に読者に連想させる。この場面を、読んで数十年経った今でも私は忘れられません。赤石先生ってすごいな…。
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  • セシルの女王

    こざき亜衣

    斬新な切り口で魅せる、英国王室の物語
    ネタバレ
    2025年2月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 書籍や歴史系動画などで、ヘンリー8世と6人の妻については大まかに知っていたので、正直「今さら漫画で読んでもね…」と思いつつ無料分の1巻を読んでみたら、それが沼の入り口でした(笑)。まだ2巻までしか読んでいませんが、ウィルが好きだー!アン・ブーリンも好きだー!でも今後の彼女の運命を考えると、続きを読むのが怖い(泣)。そしてラルフが気になる。単なる賑やかしのモブキャラかと思いきや、ウィルの父親に「学資は出してやるから、ウィルと一緒に大学に行ってくれ(=息子を守ってくれ)」と言われ、スッ…と表情を引き締めて「…はい、旦那様」と答えたラルフ。ウィルがウィルなりに覚悟を決めたように、ラルフもラルフなりに覚悟を決めた瞬間が強く印象に残っています。彼らを待つ今後の運命は分かっているけど、最後までしっかり見届けたいと思います。
  • 片田舎のおっさん、剣聖になる外伝 はじまりの魔法剣士【分冊版】

    佐賀崎しげる/鍋島テツヒロ/空路恵/渡辺樹

    外伝も面白いですぞ!
    2025年2月4日
    幼いフィッセルはかわいいし、ちょっと若いベリル先生はカッコいいし、本編とはまた違った魅力と面白さ!まだ一巻しか読んでいませんが、こりゃ続きを読むのが楽しみです♡
  • LEGAの13

    やまざき貴子

    精緻な絵と華麗なストーリー
    2025年1月31日
    16世紀初頭のヴェネチアを舞台に繰り広げられる魅力的な作品です。主人公レガーレの出生や、クラリーチェの正体、アルフォンシーナとの恋。そして悪しき者への相応の報い…。最後、全ての謎は明らかになり、スッキリキレイにまとまって気分が良いです。雑誌掲載時には細緻で美しいと感じた絵が、電子版だと細かすぎて見づらいのが残念。
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  • はいからさんが通る 新装版

    大和和紀

    これを読まずして少女漫画を語るなかれ!
    2025年1月23日
    アニメをリアルタイムで見ていた世代です。懐かしいなぁ!今読んでも、何度読んでも、やっぱり面白い!個性的で魅力的なキャラクターに、スケールが大きくてドラマティックなストーリー…「少女漫画はこうでなくっちゃ!」と思う要素がてんこ盛り盛り(笑)!愛蔵版が電子コミック化されているので、普通のコミックにはなかった巻末のおまけページが嬉しい。しかもその内容が、山岸涼子先生との対談とか、安野モヨコ先生のエッセイとか、豪華すぎ!ありがたいありがたい。その中で一番印象に残ったのは、2巻の巻末に収録されている「読者の皆様」と題した大和和紀先生からのメッセージです。この作品が描かれた昭和の時代、また作品の舞台となった大正時代にあったさまざまな差別や偏見について、「作中のその描写を削除することは、『そういった差別や偏見があったという事実』をなかったことにしてしまう」との配慮から、あえてそのままにしてあるとのこと。今回このメッセージを読んで、価値観や考え方の変化も含めて「時代の変化」について考えさせられた次第です。その意味でも、「この作品を読まずして少女漫画を語るなかれ」と思います。は〜、つくづくすごい作品だな、これは。
  • パズルゲーム☆はいすくーる

    野間美由紀

    「葉蔓(はづる)」は「パズル」だったのね
    2025年1月13日
    懐かしいなぁ!謎解きにはワクワク、ちょっとエッチな場面ではドキドキしながら読んでいました。シリーズ化してずいぶん長く続いていましたが、高校生の時も大人になってからも、結婚や出産などのライフステージ変化後も、それぞれに面白い!現時点ではまだ電子書籍化されてない「ジュエリーコネクション」シリーズも、グッとオトナの雰囲気でこれまた魅せる作品です。こんなに多くのミステリー漫画を描いているのに、ネタもトリックも一つも被りがないというのが信じられない。野間先生ってホントにすごい方だったんですね…
  • Do Da Dancin’! ヴェネチア国際編

    槇村さとる

    再び夢を追うには遅すぎたのでは…
    2025年1月11日
    「一度は諦めた夢を再び目指す」というのはすごく感動的な話ですが、20歳過ぎのバレエダンサーがプリマを目指すのはかなり無理がある設定ですね。現実世界でのプリマバレリーナたちの経歴を調べれば分かることですが、みんな10代の内から世界の舞台で踊っているような人たちばかりです。バレエダンサーとしての成長に一番大切な頃に「ただなんとなく踊っていただけ」の鯛子が、今更どんなに良い指導者とパートナーに恵まれて努力しても、プリマになれるとは思えません。前作に引き続いて読んでいましたが、だんだんと展開に無理を感じるようになりました。それに加えて、以前に比べると作画がちょっと雑になったように思えます。槙村先生の作品には好きなものが多いけど、この作品はもう読まないでしょう。
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  • 北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし

    白樺鹿夜/江本マシメサ/あかねこ

    「お慕いする会」、私も入会希望(笑)!
    2025年1月10日
    友人から勧められて読んでみましたが、良いわ〜この世界観!ほんわか夫とイケメン(?)妻のカップルですが、2人とも「違い」を全く否定せず、丸ごとあるがまま受け入れるのが良い。互いに相手の国に行った時、気候・食べ物・暮らしぶりなど、何もかも故国と違うのに「ここではそうなんだ」とその違いを受け入れて楽しむ。ステキな夫婦です。末永くお幸せに♡
  • でこぼこ魔女の親子事情

    ピロヤ

    思いっきり笑いたい人は読むべしッ!
    2025年1月8日
    まだ無料分しか読んでないんですが、次から次へと繰り出されるギャグが面白すぎて、腹筋崩壊するぅ!誰か助けてぇ(笑)!魔女にエルフにゴブリンに…雑かわいい不死鳥にゴーレム…グフッ(思い出し笑い)、その辺の男より男前(?)なリラおばさんとか…!続きが気になり過ぎて、夜しか眠れないだろ!(←笑い過ぎによる一時的な錯乱)これはもう続きを読むしかないね!
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  • 鼓くらべ

    山本周五郎/古典名作文庫編集部

    芸術とは何かを問う、珠玉の短編
    ネタバレ
    2025年1月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 確か中学三年生の国語の教科書に載っていたと思う。私が初めて読んだ山本周五郎の作品であり、また自分の人生で初めて「芸術とは何か、どうあるべきか」を真っ向から問われた作品。ぴーんと張り詰めたような冬の空気の中、迫るお城での鼓くらべに備えるお留伊と、その鼓を聴きに来る謎の老人。その老人の正体と言葉の意味に気づいた瞬間、音楽とは、芸術とは何なのかという問いの答えにも気づいたお留伊。芸術において優劣を競うことの無意味さに気づいたお留伊と、「あなたは打ち間違いなどしなかった」と必死になる師匠との対比は、真の芸術に目覚めた者とそうでない者との差を、残酷なまでにはっきり読者に見せつけている。こんなに短い作品なのに、なんという深い味わい。さすがは山本周五郎。
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  • 初恋、ざらり

    ざくざくろ

    恋も人生も「さらり」とはいかないよね…
    2025年1月6日
    「普通」になりたいけどなれない有沙の生きづらさが、読んでいて苦しかった。今までの人生で、有沙のような人に何人か会ったことがあるけど、今思えば私はずいぶんキツく当たってたなぁ…恥ずかしいです。見た目で分からない障害を持つ人と共に生きることについて、いろいろ考えさせられる作品でした。タイトルの「ざらり」という言葉の響きが気になるけど、「さらり」とはいきませんよね、いろいろ…。
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  • おいしい関係

    槇村さとる

    いつまでも色褪せない名作
    ネタバレ
    2025年1月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインの料理人修行がメインなので、美味しいお料理がたくさん出てきて、みんな食べたくなっちゃう(笑)。洋食にせよフレンチにせよ、料理人の世界は奥が深いです。「料理を作る」ことを通しての百恵ちゃんの成長と、そんな百恵ちゃんと出会ってからの織田さんの変化が見ていて興味深かったです。他の作品でもそうですが、槙村先生はキャラクターのちょっとした仕草から、その人の心境や性格を表現するのがホントに上手いですよね。百恵ちゃんと話した後に帰って行く緑川さんが、日傘をくるりと回すところとか。お米を研いでいる千代ばあが、一粒落ちたお米を摘んで拾って羽釜にポイと入れるところとか。あと、仕草ではないけど、井上夫人から高橋シェフへの絵葉書が、小さい文字でびっしり書き込まれているのを見た百恵ちゃんが「好きな人への手紙って、伝えたいことがたくさんあるから小さい文字になっちゃうんだよね」と思うところとか。槙村先生の作品の、こういうところがたまらなく好きなんです。もう30年近く昔の作品だけど、今読んでも全然古さを感じさせないのもすごい。間違いなく、槙村先生の代表作の一つです。
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  • 朱のチーリン

    向井沙子

    異色の三国志漫画、スタート!
    ネタバレ
    2025年1月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「三国志演義」を読んだのはまだ学生の頃で、姜維という人物が活躍していたことを、この作品を目にするまで綺麗さっぱり忘れていました。この作品はまだ1巻しか読んでいませんが、儒教の教えを信じる主人公たち漢民族(「人間」)対異民族(「獣」)の対立の構図、三国同士の抗争、父の仇討ちのために敵国にわざと降伏する主人公などなど、引き込まれる要素がすでにてんこ盛り!三国志をテーマにした作品は色々ありますが、姜維を主人公に、また異民族にも焦点を当てて切り込んだ作品は初めてなのでは?今後の展開が楽しみです!
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  • どちらかの家庭が崩壊する漫画

    横山了一

    最凶の姑を止めるのは、やはりあの男…?
    ネタバレ
    2024年12月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ X(旧Twitter)で読んでいました。ぱっと見も苗字も、いかにもヤバそうな毒山家と、一見まともそうな薬師寺家。横山先生の他の作品をご存知の方には、どちらが崩壊するのかすぐ予想はつくでしょう。よく見れば、第一話からなんとなくその片鱗は見えてるんですよね。高級スイーツ買って帰る暇があるなら、その分早く帰って家事育児をすれば良いのにね。そういう「妻を気遣ってるつもりだけど、妻の気持ちには寄り添ってない」ことに全く気づいてないことが、徐々に大きな亀裂になっていきます。極めつけはシュウの母・サトコの干渉。これで夫婦関係が崩壊しない訳がない。シュウの鈍感さ以上に、あの姑の凶悪さが怖い。怖すぎる。けど「あの男」のドライビングテクニックのおかげで、さすがのサトコも敗北せざるを得なかったのは納得(笑)。サトコは最凶だけど、コハル氏は最強でしたね(笑)。サトコの過去話を読んだらサトコにも大いに同情したけど、それでも「超えてはいけない」部分はあると思うぞ、サトコ!
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  • きょうの横山家

    横山了一/ピクシブプロダクション

    何もかも漫画のネタに。それが漫画家の宿命
    2024年12月29日
    漫画家あるあるだったり、漫画家以外でもあるあるな日常だったりなんだけど、なんかクスッと笑えて面白い!ライブドアブログとして発表された作品をまとめたものなので、一話が簡潔で読みやすいです。そしてどのネタも面白い(大事なことなので2度言いました)。おすすめです!
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  • 時間をとめて待っていて

    ひかわきょうこ

    成長しても、お転婆娘(予想通りです笑)!
    ネタバレ
    2024年12月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「荒野の天使ども」の続編、前作の9年後のお話です。もう小さな子供ではないミリアムに困惑するダグラスに、やきもきしながら読んでいた記憶があります(笑)。しっかし、成長しようが記憶を失おうが、ミリアムはミリアムですよねー(笑)。予想外の事件に巻き込まれても、知恵と機転で解決&悪いヤツはやっつけちゃう、安定の逞しさ(笑)。ダグラスと夫婦になっても変わらないんだろうな。お幸せに♡
  • 半七捕物帳 全巻セット

    岡本綺堂

    和製シャーロック・ホームズ、見参!
    2024年12月26日
    雰囲気がなんとなくシャーロック・ホームズに似てるなぁと思っていたら、作者の岡本綺堂がホームズの翻訳本を読んで思いついた作品だそうです。納得!一話完結なので、一つ一つの話が長すぎなくて読みやすいです。作品の中で描かれる江戸の人々の暮らしぶりや、風俗習慣などもうかがい知れて面白い。時には勘違いしたり、手下と一緒に鰻に舌鼓を打ったり、朝寝坊したり、と人間味溢れる半七親分がなんとも魅力的です。この作品の後は、番外編の「三浦老人昔話」を読むのをお忘れなく!
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  • 荒野の天使ども

    ひかわきょうこ

    ひかわ先生の作品は昔から魅力的ですよね!
    ネタバレ
    2024年12月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「彼方から」のひかわ先生のかなり昔の作品です。キャラクターもストーリーも、いかにもひかわ先生らしい魅力に溢れていて面白い!特にヒロイン・ミリアムの、年齢に似合わないしたたかさというか悪賢さというか(笑)、完全にダグラスたち3人、いや周りの大人全ても手玉に取ってるところが痛快すぎる(笑)。ミリアムとダグラスの恋愛模様は、続編(「時間をとめて待っていて」)でちゃんと描かれて大満足。ひかわ先生の作品は、描かれた年代に関係なく、どれもみんな面白くておすすめです!…それにしてもダグラスの女装姿、いかつすぎて笑えます(爆笑)。
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  • 日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典

    蛇蔵/海野凪子

    古典に詳しい方には物足りないでしょうね
    2024年12月22日
    厳密には「日本人なら知っておきたい日本文学の作者と登場人物の裏話」かな?前作の「日本人の知らない日本語」と同じノリで気軽に楽しめますが、日本文学や文学史のお勉強になるほど深い内容ではありません。古典好きな方なら、この本を読むまでもなく知っていることばかりでしょう。まだ古典を学んだことのない小中学生なら、入門書として楽しめるかもしれません。
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  • 新しいパパがどう見ても凶悪すぎる

    横山了一

    外見で判断しちゃあ、いけねえぜ!
    ネタバレ
    2024年12月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「見た目がワルそうな人ほど良い人」という「横山作品あるある」がこの作品でも炸裂(笑)。今回は最強に凶悪そうなトラノスケと、最高に怪しいアイノスケという濃いキャラが2人なので、濃すぎる気が(笑)。でもやっぱり2人ともめっちゃ良い奴です。波乱はあっても安定のハッピーエンドなので、安心して読めます。
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  • 日本人の知らない日本語

    蛇蔵/海野凪子

    「袖ビーム」?そんなん知らんがな(笑)!
    2024年12月16日
    日本語学習者の質問が、日本人には目から鱗の連続で、爆笑したり驚いたり。コミックなのでとても分かりやすいし、気軽に楽しめます。日本語教師の皆さま方の日々の努力と苦労にも、一生懸命に日本語を勉強している学習者の皆さま方の努力にも頭が下がります。それにしても「袖ビーム」か…ガードレールの端っこにそんな名前がついていることさえ知りませんでした。日本人にも勉強になりますね(笑)!
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  • 嵐陵王

    伊吹巡/篠原正美

    懐かしい作品
    2024年12月15日
    白の聖武将・ヴィバーチェの美しさにドキドキしながら読んでいました。彼女に限らず、女剣士とか聖武将とか聞くと、どうにもワクワクが止まらないんですよね(笑)。この作品に出てくる「戦う女」がカッコいいんだから、しょうがない!アクション漫画であり、SF的要素もあり、輪廻転生もありの独特の世界観が面白くて魅力的です。絵もキレイで見やすい。
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  • 今宵もお待ちしております

    北川みゆき

    カクテルの数だけドラマがある…なんてね
    2024年12月14日
    隠れ家のようなバーに、謎めいた美人バーテンダー、カクテルをテーマにしたストーリー。設定が大人っぽくて魅力的です。お酒がテーマであるだけに、登場人物も当然大人ばかりなので、共感しやすく親近感があります。カクテルそれぞれの由来やレシピなども、とても勉強になって楽しめます。読み終わった後に無性にカクテルを飲みたくなるのが欠点かしら?(笑)彩美さんがステキな上司になっていたのが、個人的には一番嬉しかったな。
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  • 力技のシスター【連載版】

    山本アリフレッド

    そう、暴力。暴力は全てを解決する(笑)!
    2024年12月12日
    X(旧Twitter)でたまたま読んで、気がついたらハマっていました(笑)。こんなシスターに拳や蹴りをお見舞いしてもらえるなら、いくらでも懺悔したくなる。そんな怪しい、いやいや妖しい気分になる作品です(えっ?そんなの私だけ?そんなことないよね?)。悪魔と仲良しだったり、たまに薄いご本をお読みになったり、水着姿もセクシーだったり、薄いご本のネタにされたり。そんなシスターから今後も目が離せないっ!神よ、末永く読ませていただきます…アーメン。
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  • やせっぽちとふとっちょ

    加藤マユミ

    ほっこりあったかい気持ちになれる作品です
    2024年12月11日
    X(旧Twitter)で読んでいました。女の子と男の子が出会って、互いに惹かれ合いながら成長していく…お約束と言えばお約束の展開なんですが、エピソードの一つ一つがほっこりあったかくて良いんですよね〜。絵もかわいくて好きです。
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  • サラディナーサ

    河惣益巳

    完璧な女(ひと)に憧れた時もあったけどね
    2024年12月5日
    リアルタイムで読んでいました。この作者さんの作品の多くがそうですが、ヒロインが完璧で隙がなく、共感しにくいのが難。サラディナーサしかり、他作品だとジェニーやフランソワーズ、ファラもそのタイプですよね。周囲の人も崇拝者という感じで、崇め奉っているような。正直、羨ましい(笑)。けどマシューやドン・ファン殿下のような、迷ったり悩んだりする人間味あふれるキャラクターが好きな私には、完璧すぎるヒロインは近寄り難くて無理(泣)。絵は華やかで力強くて魅力的だし、ストーリーもドラマティックで非常に読み応えがあります。スペインの歴史に興味のある方には特にお勧めです。
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  • 五辯の椿

    山本周五郎

    椿の花弁に託された想い
    ネタバレ
    2024年11月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「御定法では罰することのできない罪」を犯し、父を苦しめた者たちに自ら裁きを下していく主人公・おしの。主軸は彼女の復讐劇であり、一人ずつ狙いを定めて仕留めていくところはサスペンス小説でもあるが、同時にいかにも山本周五郎らしい人情物でもある。「千両貯めたらお前を連れて出ていくつもりだった」と語る父・喜兵衛の言葉。召使いの少女おまさが罪に問われぬよう、あえて遠ざけようとするおしのと、女主人を慕いつつ案じるおまさとのやり取り。おしのの死に顔を見つめながら「父親の側でゆっくり休むがいい」と呟き、手拭いをかけてやる同心・青木の優しさ。そして喜兵衛とおしのの、互いを思いやる愛情のなんという深さ。罪を罪とも思わない者たちの死に爽快感を感じる部分もあるが、最後まで読んで振り返ってみれば、なんとも哀しく切ない気分にならずにいられない。山本周五郎の作品の中で、評価も人気も格別に高いものではないが、私にとっては忘れ得ぬ作品の一つである。
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  • 怖い絵

    中野京子

    「怖さ」にもいろいろある
    2024年11月27日
    知っている絵も知らない絵も、それぞれにまつわる話が面白い!「皇女ソフィア」のように一目見てすぐに恐怖を感じる絵もあれば、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」のようにこれからどうなるのか想像してゾワッと怖くなる絵もあり、「死の島」のように訳のわからなさがじわじわと恐怖に変わる絵もあり…さまざまな「怖さ」を楽しめる作品です。
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  • 戦国コミケ

    横山了一

    コミケの達人が戦国の世を救う(かも)!
    2024年11月24日
    X(旧Twitter)で知って、読んでいました。大まじめに強烈なギャグをかましてくるので、家に一人でいる時に読まないと、ニヤニヤしながら読んでるのが周囲にバレます(笑)。オタクでなくても楽しめる作品ですが、「艦これ」を知っているとより面白いのかもしれませんね。それにしても、タケシは日本の歴史を知らなさすぎる(笑)。フツー知ってるでしょ、それくらい(笑)。読んだ後は、自分の日本史の知識に自信を持てるようになる作品です(注・作者の狙いはたぶんそこではない笑)。
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  • あこがれ冒険者

    あさぎり夕

    ヒロインの強さがカッコいい!
    2024年11月23日
    リアルタイムで読んでいました。当時小学生だった私、あさぎり先生が描く男の子たちに毎号ドキドキしてましたよ(笑)。少女漫画のヒロインって男の子に守られるタイプが多いのに、ミィは守ってもらうのではなく、男の子と「一緒に戦う」強いヒロインだったのがとても印象的でした。
  • 新装版 話を聞かない男、地図が読めない女

    アラン・ピーズ/バーバラ・ピーズ

    ずいぶん昔に流行りましたよね〜この本
    2024年11月23日
    男と女の行動や考え方などに違いがあるのは「脳の構造」が性別によって異なるから…という観点で書かれた本です。一時期、世界中で話題になったのは、この本を読んでいろいろと腑に落ちた読者が多かったのでしょうね。本の中にある「男脳・女脳診断テスト」で超男脳という結果だった私は、確かにこの本の中で指摘されている「男脳」の行動や考え方の特徴に非常に良く当てはまりましたし、「女脳」だった家族や友人も「女脳」の特徴に当てはまっていて、驚いたり面白がったりした覚えがあります。ただ、著者の主張には著者自身の偏見や思い込みも含まれているように感じる部分もあり、また全ての人に男脳・女脳の特徴が(脳の性別がどちらであれ)ぴったり当てはまる訳でもないと思います。「男女の違いについて、こういう考え方や解釈の仕方もあるよねー」くらいに受け止めるのが良いのかも。
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  • 一房の葡萄

    有島武郎/古典名作文庫編集部

    短くも深い作品
    ネタバレ
    2024年11月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 子供の頃に家にあった文学全集で初めてこの作品に触れた時には、「主人公が謝らなくても許してくれたジムは優しいなぁ」くらいに思っていました。大人になってから作者の有島武郎やこの作品の背景などを調べて、改めて読んでみると、キリスト教の教えに基づいて書かれた作品なのが良く分かります。ヨハネの福音書にある、イエスが自身を葡萄の木に、信者を枝に喩えた文章が根底にあり、その上で有島武郎自身の幼少期の体験を書いたのがこの作品で、クラスメイトの絵の具を盗んだのは幼い作者自身だったとのこと。有島家は裕福だったそうですが、作者は長男として非常に厳しく育てられ、外国製の高価な絵の具をねだれるような家庭の雰囲気ではなかったのでは、という説もあるそうです。もしそうであれば、ジムの絵の具を盗むしかなかった「僕」の気持ちを思うとなんとも切ないし、この作品が「単なる幼少期の思い出」というにはずっと深いものがあるように思えます。作中で、「僕」があれこれ思い悩みながら「つまらなく家に帰っ」ても、先生が下さった葡萄を「おいしく食べてしまっ」たところに、子供の無邪気さが垣間見えるようで、少し救われる気がしました。
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  • きのう何食べた?

    よしながふみ

    何気ない日常を、丁寧に丁寧に…
    2024年11月15日
    BLと思わせてからの飯テロ漫画&レシピ漫画です(笑)。料理がどれも美味しそうで、しかも小難しくなく、作ってみたくなるものばかり。読むとお腹が空いてくるのが、この作品の唯一にして最大の欠点ですな(笑)。この作品に限りませんが、よしなが先生の作品は登場人物同士の会話がすごく自然なのが好きなんですよね。そして丁寧に描き出される、何気ない日常の中の出来事。よしなが先生の作品のそういうところがたまらない魅力なんです。シロさんやケンちゃん含め、みんな少しずつ歳を重ねていて、現実世界同様に変化していってるのも良い。最後はどう終わるのかしら?最終話が楽しみなような、その日が来るのが怖いような。でもしっかり見届けたいと思います。
  • 人間の証明

    森村誠一

    麦わら帽子と詩に隠された真実とは
    ネタバレ
    2024年11月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 誰もが一度は目にしたことがあるだろう詩をモチーフにした推理小説。状況証拠のみで物的証拠がない容疑者の心を揺さぶり、自白に追い込む場面は圧巻です。登場人物同士の思いがけない過去の繋がりとそれぞれの結末に、人生の巡り合わせの不思議さ、不条理さを感じました。
  • 不協和音ラプソディ

    わかつきめぐみ

    笑いと涙(?)とじゃれあいの青春物語
    2024年11月14日
    中学から高校の男子生徒のじゃれあい感がよく出ていて、楽しい作品です。主人公の男子2人が、なんだかんだで良いコンビネーションで、不協和音のようだけど良い味出してるんですよね。クラスに1組くらい、こんな男の子達いましたよね?(笑)。そして忘れてはならないのが、古典のテスト!答えがクロスワードパズルとは(爆笑)!。こんなテスト、受けてみたかったなぁ。古典好きな方は挑戦してみて下さいね(笑)。
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  • 奈々-愛のたびだち-

    神崎順子

    みずみずしい作品集
    2024年11月14日
    子供の頃に「なかよし」で読みました。みずみずしく感動的な印象の作品ばかりです。懐かしいなぁ!表題作と、フラメンコの話が特に印象的です。
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  • はだしの王女マリエッタ

    牧村ジュン

    懐かしい!
    2024年11月13日
    昭和に「なかよし」読者だった世代には超懐かしい、牧村ジュン先生の初期の作品です。初出は1978年らしいので、さすがに絵にもストーリーにも古さを感じます。もうそんなに昔の作品になるんですねー。時が流れるのは早いなぁ。
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  • 緑の風を走りぬけ…

    吉田まゆみ

    吉田まゆみ先生の初々しい初期作品
    2024年11月11日
    吉田先生の初期の作品です。獣医師を目指すヒロイン・純の奮闘記ですが、クセが強い師匠にキャラが濃い飼い主、果ては師匠の息子も登場してのてんやわんや(笑)。併せて収録されている短編も含めて、いかにも昭和の楽しいコメディ漫画です。
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  • ゴルフ場殺人事件

    アガサ・クリスティー/田村義進

    ポアロ対ジロー、勝負の結果はもちろん…
    2024年11月10日
    ポアロの長編2作目。パリから捜査に出張ってきたジロー刑事が、とにかく横柄で鼻持ちならない男で、終始彼の言動にムカムカしながら読みました(笑)。ミスリードの巧みさとポアロの推理の鮮やかさは、2作目にして既に安定の域。数年後に改めて読み直して、また騙されたいですね。
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  • こっちむいてラブ!

    あさぎり夕

    昭和に少女時代を過ごした方、必見!
    2024年11月10日
    なっつかし〜い!リアタイで読んでいました。ヘアメイクで別人のような美少女に変身したり、全然タイプの違う2人の男性の間で心が揺れ動いたり…王道の少女漫画ですね!個人的には草さんでも暁くんでもなく、京介さんが好きでした。オネエキャラのイケメンという濃さが良い(笑)。キラキラの昭和の少女漫画が好きな方にお勧めします。
  • 伊勢物語

    木原敏江

    親しみやすい「伊勢物語」
    2024年11月10日
    「伊勢物語」の中でも、古典の教科書や問題集などでよく目にする話をコミカライズした作品です。堅苦しくなく読みやすいので、「伊勢物語」の入門編に良いと思います。気軽に古典に親しみたい方にお勧め!
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  • 真珠夫人

    菊池寛/さちみりほ

    原作とは違う点もあるけど、魅力的な作品
    ネタバレ
    2024年11月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 原作には原作の良さがあり、この漫画版には漫画版の良さがあると思います。個人的には、最後がハッピーエンドで良かった!瑠璃子や美奈子のファッションが、レトロで美しいのも素敵でした。
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  • KILLA

    大和和紀

    孤独な主人公が目指すものは…
    2024年11月8日
    かなり古い作品ですが、今読んでも面白い!生きるためならどんなことでもしていた浮浪児のキラが、演劇界を足がかりに実業界での頂点を目指すサクセスストーリーです。そしてキラと彼を取り巻く人々とのドラマでもあります。それは恋愛感情だったり、あるいは復讐であったり、キラがのし上がるための犠牲だったり。コメディ要素はゼロ。ピーンと張りつめた空気が漂う、大和和紀先生の作品としてはちょっと珍しい雰囲気です。
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  • ハイヒールCOP

    大和和紀

    ブランドに詳しくなったきっかけはこの作品
    2024年11月7日
    大和和紀先生のコメディ作品。リアタイで読んでいました。市子さんのゴージャスかつリッチなファッションが毎回楽しみで、お陰でブランドにはやたら詳しくなりました(笑)。大和先生はコメディもホント面白い!
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  • スタイルズ荘の怪事件

    アガサ・クリスティー/矢沢聖子

    何度も読んで、何度でも騙されたい
    2024年11月5日
    後の作品と比べても遜色のない面白さ!読者をミスリードさせる手法や、ヘイスティングズの素人目線の意見が時にポアロの推理のヒントになることなど、後のクリスティ作品にも出てくる要素がすでにてんこ盛り。あらゆる意味で「原点」となる作品です。クリスティ作品は順不同で読んでも楽しめますが、やっぱり一作目を読んでおくことを強くお勧めします。
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  • まんがグリム童話 お江戸くノ一変化のお梛事件帖(分冊版)

    魔木子

    くノ一・お梛がお江戸の闇を斬る!
    2024年11月3日
    エロティックなレディコミ的要素もありますが、基本は勧善懲悪か、しみじみと胸を打つ人情物です。実在の人物や実際に起こった事件なども巧みに織り交ぜながら、くノ一のお梛と相棒(?)の京弥が、江戸に蔓延る悪をたたっ切っていくのが痛快!それにしても将軍様、子供作りすぎ(笑)。
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  • QUEEN BEE ―女王蜂―

    魔木子

    南洋の孤島に残された男と女
    ネタバレ
    2024年11月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 孤立した南の島に、複数の男と1人の女(しかも美しい女)…となれば、必然的に女の奪い合いになりますよね。「奪われる対象」から「男たちを支配する存在」に逆転させて生き延びる、という構図も含めて「アナタハンの女王蜂」と呼ばれた実話によく似ています(結末は違いますが)。桐野夏生さんの小説「東京島」もアナタハン島事件を基にしているので、併せて読むと面白いかも。
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  • 銀色のジプシー(分冊版)

    魔木子

    妖しいほどに美しくてドキドキします
    2024年11月3日
    魔木子先生の描く作品はどれも妖しいほどに美しい。個人的にはこの作品の頃が一番絵が綺麗だと思います。ただエロティックなだけでなく、ストーリーも魅力的なのが、その他のレディコミ漫画家との大きな違いですね。連載が長く続いていれば、蘭や明の過去や、組織のボスの正体など、もっと掘り下げて奥行きのある展開になったんでしょうね。今でも続きを読みたいと思う作品です。
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  • おいしい男の作り方

    一条ゆかり

    強く生きろ、広夢(爆笑)!
    ネタバレ
    2024年11月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一条ゆかり先生のコメディ作品。先生ご自身がグルメなだけあって、作中に出てくる料理が全部美味しそう(そこか!笑)。超がつくほど女好きの雪彦、そんな雪彦に愛想尽かしてるのに何故か離婚しない緋沙子さん、広夢の通帳残高を見てコロリと態度を変えるお調子者の鈴子。この個性的すぎる3人に振り回される広夢が健気で同情します…と言いつつ笑っちゃう(ひどい笑)。結論;一条先生はコメディも面白い!
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  • トルコで私も考えた

    高橋由佳利

    読んだらトルコに行きたくなる(かも笑)!
    2024年11月1日
    コミック持ってましたよ〜。トルコの人々の日常生活がよく分かって、とても面白かった!この作品を読む前に、縁あってイスタンブールの一般家庭にホームステイさせてもらったことがあるのですが、集合住宅の上階の家の窓からホストマザーが紐をつけたザルの中にお金を入れて下にスルスルと下ろし、道で遊んでる近所の子供にお使いを頼むのを目撃して衝撃を受けた覚えがあります。この作品の中にも同じ場面が出てきて、「あれはトルコでは一般的なんだ!」とまたまた衝撃(笑)。実際にトルコにお住まいの高橋先生ならではの「内側から見たトルコの魅力」がぎゅっと詰まったコミックエッセイです。読んだらあなたも絶対トルコを好きにな〜る!(笑)。
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  • しあわせ半分こ

    高橋千鶴

    昭和の女子高生姉妹のドタバタコメディ!
    ネタバレ
    2024年11月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 連載当時「なかよし」を買っていて、リアタイで読んでいました。昭和の女子高生姉妹のやり取りがほほえましい。彩子が薬物(市販薬)依存とか(笑)、今思うとちょっとぶっ飛んだ設定だったり、透ちゃんのマニッシュな女友達を姉妹揃って男性と思い込んでアタックしたりと、笑いあり涙ありの昭和的展開が懐かしい。「なかよし」ファンだった方におすすめです。
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  • きみはぺット

    小川彌生

    不器用でも一生懸命でみんなえらい!(笑)
    ネタバレ
    2024年11月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一見いかにも「デキる女」風なのに恋には不器用なスミレちゃんを、ずっと心配しながら読んでいました(笑)。蓮實先輩にはありのままの自分を見せていないことに、いつまでも気づかないんだもん。最後、ようやく自分の本当の気持ちに気づいてモモと結ばれたので、ホッとしました。福島さんも幸せになって、良かった良かった。登場当初はもろにヒール(悪役)だった福島さんでしたが、なにげに苦労人だし、一時期堕ちるとこまで堕ちていましたからねー。スミレちゃんだけでなくみんなどこかに不器用さを抱えていて、だからこそ悩んだり苦しんだりするし、そういうところが魅力的なんですよね。あ、所々でかましてくるギャグも面白くて好きですけどね(笑)。恋に仕事に悩んだことのある全ての人にお勧めします。
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  • こいきな奴ら

    一条ゆかり

    Part IIも収録されていてお得!
    2024年10月31日
    個性的な4人が活躍するコメディ。他の方もレビューで指摘していますが、「有閑倶楽部」の原型みたいな作品で、あちらが好きな方ならこの作品も好きになるはず。さすがに絵に古さを感じますが、ストーリーの面白さ、ぐいぐいと読者を引き込む展開のスピード感、読後の爽快感、どれも最近の作品と変わりません。一条ゆかり先生の凄さを感じます。パート IIは電子化してないのかと思ったら、こちらの2巻に収録されていたんですね。古い方も新しい方も、両方楽しめて嬉しいです♪
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  • きゃらめるフィーリング

    高橋千鶴

    懐かしの昭和の少女漫画
    2024年10月31日
    電子化してたんだ、こんな古い作品!懐かしいなぁ。リアタイで読んでた当時、よりこちゃんが好きでした。外見はちょっと怖そうだけど、優しくて面倒見が良くて。彼女の過去に起きた事件が悲しかったけど、くるみちゃんのお陰で状況が好転したのが子供心(当時、小学生)に嬉しかったのを覚えています。恋愛に関しては、王道の展開って感じ(笑)。昭和の少女漫画を懐かしみたい方におすすめの作品です。
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  • ジョセフへの追想

    渡辺多恵子

    哀しく切ない、珠玉の名作
    2024年10月29日
    もうずいぶん昔に読んだ作品なのに、今でも強烈に印象に残っています。今読んでも少しも古さを感じさせない、みずみずしい珠玉の名作。ラストが壮絶に哀しくて切なくて、思い出すたびに胸を締め付けられるようです。切ないラブロマンス作品がお好きな方にお勧めします。
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  • それからどしたの?仔猫ちゃん

    那州雪絵

    盛りだくさんの作品集
    2024年10月29日
    表題作ほか、作者の初期の作品も色々収録されていて、お得感あり。。個人的には「雪女」が一番印象に残っています。哀しくて切ない(泣)。表題作は女子大生3人のゆるいコメディ。全体的に気楽に楽しめる作品集です。
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  • 読経しちゃうぞ!

    絹田村子

    初々しい初コミックス
    2024年10月26日
    「さんすくみ」の跡取りトリオの、「さんすくみ」以前のお話。絹田先生の初コミックスで、デビュー作も収録されています。絵もストーリーも、初々しい感じ。特に強いインパクトがあるわけではありませんが、跡取りトリオの過去も知りたい方にはおすすめです。
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  • 緋の稜線【合本版】

    佐伯かよの

    昭和の女の一代記。作者の渾身の力作
    2024年10月26日
    ヒロイン・瞳子の一代記であり、彼女の生き方を通して時代や価値観の変化、「女」の生き方の変化を描いた壮大なドラマでもあります。瞳子だけでなく、瞳子を取り巻く人々それぞれの人生も深く掘り下げて描き出されていて、非常に読み応えがあります。生きている間には本当にいろんなことが起きますが、それをどう乗り越えるか、どのように人生の糧にしていくかにその人それぞれの真価が問われるのだと思いました。佐伯先生の渾身の力作であり、傑作です。
  • あおいちゃんパニック

    竹本泉

    昭和のゆるふわSFコメディ!
    2024年10月24日
    ふわっと柔らかくてかわいらしい絵の、ゆるいSFコメディ。リアルタイムで読んでいましたよ。懐かし〜い!ストーリーや設定だけでなく、宇宙人キャラのネーミングも独特で面白かったのを覚えています。昭和の青春時代を懐かしみたい方におすすめ!
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  • さんすくみ

    絹田村子

    跡取りトリオの笑いと涙(?)の日常生活
    2024年10月24日
    「読経しちゃうぞ!」の3人それぞれの日常を描いた作品。お寺・神社・教会の、知ってるようでよく知らなかった日常や、業界(?)ならでは苦労話、跡取りゆえの周囲や親からの重圧などなど、ゆる〜く気軽に楽しめます。宗教法人って意外と大変なんですね〜。応援してます(笑)。
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  • 源氏物語 あさきゆめみし 完全版

    大和和紀

    本作の後に「女人源氏」と「窯変源氏」も
    2024年10月22日
    源氏物語の面白さを広く世に知らしめた、不朽の名作!この作品を読んだ影響で、大学で平安文学を専攻したと言っても過言ではありません。繊細かつ華麗な描写で、原作の魅力を余すところなく伝える大和和紀先生の力量には、ただただ驚かされます。年齢・性別関係なく、全ての人に一度は読んでほしい作品です。余談ですが、「源氏物語をもっと知りたいけど、原本にあたるのはハードルが高い」という方には、瀬戸内寂聴さんの「女人源氏物語」と橋本治さんの「窯変 源氏物語」も併せてお読みになるのをおすすめします。前者は女性の、後者は源氏の君自身の視点から書かれており、源氏物語を様々な視点から多角的に楽しめます。
  • BASARA

    田村由美

    人の愚かさは、いつの世も変わらないのか
    ネタバレ
    2024年10月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 以前に田村先生の大ファンの友人から全巻まとめて貸してもらって読んだのですが、面白くて途中で止まれずに一気読みしました。ラブロマンス&壮大なスケールの戦記物です。イキった「赤の王」朱里が人間として成長していく姿や、更紗の赤の王への憎しみが昇華していく過程に特に惹きつけられました。個人的には白の大姉が一番哀しかったし、揚羽には生きてて欲しかった(泣)。全てが終わって平和になったと思ったら、戦場に行ったことのない奴が対立を煽ってまた戦の気配…というラストが、人間の愚かさを象徴していますが、それは現実世界でも同じなのかもしれませんね。新たな戦乱の火種から戦争が始まる瞬間を立て続けに見ることになった昨今の世界情勢を考えると、そう思えてなりません。
  • BANANA FISH

    吉田秋生

    ラストに泣かずにいられない
    ネタバレ
    2024年10月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ジャンルは「少女漫画」になっていますが、「掲載誌がたまたま少女漫画雑誌だったハードボイルドアクション巨編」です。友達と一緒にハマって、夢中で読んでいました。懐かしいなあ。全てが終わった後のアッシュには、穏やかで幸せな人生を送って欲しかった。ブランカとの最後の場面でそうなりそうな予感をさせておいて、まさかのあのラスト(泣)。今思い出しても泣けてきます(泣)。私の青春時代の最高の思い出の作品です。今までも、そしてこれからもずっと。
  • のだめカンタービレ

    二ノ宮知子

    のだめの「ぎゃぼー!」が最高(笑)!
    2024年10月19日
    千秋役の玉木宏目当てにドラマを見て、それから原作にハマりました。ドラマも面白かったけど、それ以上に面白くて魅力的なんですよねー、この作品!のだめの「ぎゃぼー!」が最高(そこかい!笑)。学生の時に学生オケでチェロを弾いていたので、作中のエピソード(特にオーケストラ関連)には頷いたり爆笑したりと大忙し(笑)。プロを目指す若手音楽家の苦悩や努力や涙もあって、ただの「楽しい音楽漫画」だけで終わらない。そこが魅力なんだと思います。レビュー書いてたら色々思い出して、また読み直したくなっちゃった。何度読んでも楽しめる、私にとっては永遠の名作の一つです。
  • SPY×FAMILY

    遠藤達哉

    スパイ+殺し屋+超能力少女=面白い‼︎
    2024年10月16日
    まだ無料版を読んだだけなのですが、なんだこりゃ!おもろいやん(笑)!スパイアクション(一応)に、ちょっとズレてるファミリードラマを足したような、このゆる〜い感じがたまらない(笑)。この擬似ファミリーが今後どうなっていくのか?これは続きをぜひとも読まねば!
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  • 東京BABYLON[愛蔵版]

    CLAMP

    あの衝撃のラストは、もう30年以上も昔!
    2024年10月16日
    リアルタイムで読んでいました。ダイヤルQ2とか、さすがに色々時代を感じる点もありますが、1990年代の作品ですからね。社会問題や人の心の闇を鋭く描き出しつつ、昴流の手袋の理由や星史郎さんの正体などの謎も絡めて、最終話の残酷で衝撃的なラストまで、ぐいぐいと話に引き込む魔力のような魅力は、さすがCLAMP。初めてこの作品を読んでから30年以上経過していますが、今思い出しても少しも色褪せない魅力のある作品です。「人が人を裏切る」なんてことは、東京に限らずどこにでも転がっていることなんだけど、それでも人を信じることをやめたくないからこそ、最後の星史郎さんのセリフが心に突き刺さるし、忘れられないのかもしれません。
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  • 煌如星シリーズ愛蔵版 桃花流水

    藤田あつ子

    続刊希望!
    2024年10月14日
    清王朝時代の中国が舞台の推理ものです。超絶美形で秀才だけと堅物の主人公が、幼なじみの祥に振り回されてるのが笑えます(笑)。如星と費莫英華のやりとりが妖しく美しくて、ドキドキしながら読んでいました。掲載誌が休刊したせいで連載もストップしてしまいましたが、雑誌に掲載された分は全話電子化してほしいです。
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  • 黒い雨

    井伏鱒二

    唯一の被爆国・日本が果たすべき役割とは
    2024年10月14日
    今年(2024年)のノーベル平和賞を日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が受賞したとのニュースを見て、真っ先にこの作品が頭に浮かんだ。実際に被曝した岩竹博氏と、重松静馬氏の手記を原資料として生み出されただけあって、作中の描写は非常に生々しくリアルで言葉を失う。ロシアとウクライナ、ハマスとイスラエル、ヒズボラのイスラエル攻撃…と武力衝突が増す中、特に核保有国であるロシア(とハマスの背後にいると言われるイラン)の脅威が大きくなりつつある昨今、被団協が平和賞を受賞した意味は、今後の世界平和を考える上で極めて大きいと思う。日本の被曝体験を「単なる昔話」にしないため、同じ悲劇を繰り返さないために、この作品は今こそ広く読まれるべきであり、また永遠に読み継がれるべきだろう。
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  • ALEXANDRITE〈アレクサンドライト〉

    成田美名子

    アレク(時々ジェイク)の青春物語!
    2024年10月13日
    前作「サイファ」はヒューマンドラマの比重が大きかったけど、スピンオフ作品であるこちらはアレクの青春物語です。恋愛模様もあれば、当時のアメリカの大学生の学生生活やニューヨーカーの暮らしぶりなども垣間見えて、色々楽しめます。それにしても、あの終わり方からするとアンブとアレクが「フツーのカップル」らしくなるにはまだまだ時間がかかりそう。アレク、頑張れ〜(笑)!そして、脈はありそうだけど前途多難そうなジェイクも頑張れ〜(爆笑)‼︎
  • Heaven?〔新装版〕

    佐々木倫子

    佐々木倫子は、もはや一つのジャンルである
    2024年10月12日
    この作品のコミックの帯にあったこのキャッチフレーズが、全てを物語っています(笑)。どの業界を描いても「佐々木倫子ワールド」炸裂!なんですよねー。誰にもマネできなさすぎて(笑)。フレンチレストランの裏側を描き出したこの作品、飲食業界で働いた経験(フレンチレストランでなくても)のある人には、大なり小なり頷けるエピソード満載です。しかしオーナーの性格が破天荒(非常識とも言う)すぎて、好き嫌いが分かれそうですね。読んだ人みんな「諦観の笑み」になりそう(笑)。
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  • おたんこナース

    佐々木倫子/小林光恵

    基本笑えて時々泣ける、新人ナースの奮闘記
    2024年10月11日
    かなり以前に読んだことがあります。看護「婦」という呼び方やナースキャップなど、今読むとさすがに時代を感じます(笑)。新人ナースの奮闘記なんですが、めっちゃくっちゃ面白い!中には心を打たれてしんみりしてしまう話や泣ける話もありますが、基本的には笑える話が多く、楽しく読めます。いや〜それにしても、変な患者や困った患者って、昔からいたんですね〜。どんな相手にも常に笑顔で接する看護師さんには、ほんとに頭が下がります。自分が患者になった時には、そんな患者にならないように気をつけようっと!
    いいね
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  • 愛蔵版 CIPHER 【電子限定カラー完全収録版】

    成田美名子

    ハルが好きだ〜(笑)!
    ネタバレ
    2024年10月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 家族とは、親子とは何かを問いかける深い作品です。そして、人と人との出会いがもたらす変化と成長の物語でもあります。ディーナ登場まではアメリカの高校生の青春物語といった感じ。ディーナの登場後にはサイファとシヴァの過去が判明、彼女の死をきっかけに兄弟の決別…と、シリアスなヒューマンドラマの比重が大きくなり、雰囲気が重くなります。そんな中でハルの明るさは私には救いに感じました。優しくて照れ屋でちょっと不器用だけど、そこが良いんですよねー(笑)。ハルと出会ったサイファ。アレクと出会ったシヴァ。それぞれの出会いによって変化していく2人の心境を丹念に描き出す上手さは、さすが成田先生。雑誌掲載時の美麗なカラーイラストも楽しめるので、やっぱり電子版は良いですね♪
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  • NATURAL

    成田美名子

    あんまり響いてこなかった作品
    2024年10月7日
    絵は変わらず端正でキレイですが、何を言いたい作品なのかが今ひとつ響いてこないように感じました。主要キャラがみんな出来すぎてるというか、「等身大」のキャラが少なくて、最後まで気持ちが入り込めないままでした。リコの不思議な能力はいつの間にか出てこなくなるし、終わり方も唐突というか中途半端というか。この作品を楽しめなかったのは成田先生のせいではなく、私自身の「漫画に求めるもの」が変わったせいでしょうね。昔は成田先生の描くカッコいいキャラがとにかく大好きだったんですが。成田先生とそのファンの方には申し訳ないけれど、私にとってはあまり魅力を感じる作品ではありませんでした。
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  • 置かれた場所で咲きなさい

    渡辺和子

    きっと死ぬまで読み返す、私の人生の教科書
    2024年10月5日
    10年以上前に購入して以来、ずっと手元に置いて数年ごとに読み返しています。優しく語りかけるような文章でとても読みやすく、読む人の心に素直に響いてきます。何度読んでも、読むたびに新たな気づきや学びがある、私の人生の教科書のような本です。私は特に何かの宗教を信仰しているわけではありませんが、この本を読むと宗教や信仰とは「救い」なのだなぁ…とつくづく思います。全ての人に読んでほしいですね。
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  • 新人漫画家、風俗嬢になる[ばら売り]

    エバラユカ+ふてね

    とりあえず、終わり良ければ全て良し♪
    2024年9月18日
    終わり方が唐突で拍子抜けしたのは私だけ?とは言え、ユカちゃんがありのままの自分を好きになれて、大好きな漫画にまた向き合えるようになれたのは良かったと思います。それにしても編集者がク◯過ぎて、思わず殺意を抱いてしまいましたよ(笑)。
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  • トトの世界

    さそうあきら

    覚悟して読むべし!
    2024年9月17日
    フィクションとは言え、田野井の描写が怖すぎる(泣)。トラウマになりそうです。この作品は田野井の狂気に満ちた復讐の物語で、同時に「人を人たらしめているものは何か」を問う作品でもあります。かなりグロテスクでショッキングな場面描写もあるので、覚悟して読んでください。トトと真琴の心の絆が、暗い作品世界に差し込む一条の光のように感じました。
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  • 陰陽師

    岡野玲子/夢枕獏

    怪しくも美しい平安の闇に魅せられる
    2024年9月14日
    月刊メロディに掲載中、偶然見かけて虜になった作品です。平安文学大好きな私なので、どうしても時代考証には厳しくなってしまいますが、さすがは岡野先生。その辺の「なんちやって平安『風』漫画」とは一味も二味も違います。原作にはいないオリジナルキャラクターの真葛も良い味出してます。というか、真葛が作品中で最強キャラかも。彼女にかかれば、祐姫も菅公も良いようにおちょくられていますからね(笑)。作品の後半から、平安という時代を超えて哲学的というかなんというか、ちょっと難解になったように感じました。なので私個人の評価は☆一つ減らしました。悪しからず。
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  • ツレがうつになりまして。

    細川貂々

    鬱病について学べるコミックエッセイ
    2024年9月13日
    テーマは重くて真面目ですが、コミカルな絵で楽しく読めます。私自身も鬱(症状はかなり軽かったけど)になった経験があるので、ツレさんの気持ちがよく分かるし、「あ〜こういうこと私もあったな〜」と頷きながら読みました。鬱の辛さは、未経験の人には理解が難しいでしょうが、この作品を読むことで理解しやすくなると思います。身近に鬱病の人がいる方、または鬱病について知りたいけど堅苦しい本は苦手な方にお薦めです。
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  • ダーク・エンジェル

    風間宏子

    「彼女は内に炎を秘めた氷山だ」
    2024年9月12日
    超絶技術で患者を救う天才外科医であるこのヒロインを表現する時に、思い出すのはいつもこの言葉。ヒッチコック監督がグレース・ケリーを評して言った言葉だったかな?(記憶違いならごめんなさい)。いつもクールであまり感情を面に出さないヒロインですが、そのクールさとは裏腹に、心の中には患者を救いたいという情熱が溢れています。医療系漫画として面白いのですが、話の展開がだいたいいつも同じで変化に乏しいので、評価は☆一つマイナスにしました。
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  • 皇帝ナポレオン【新装版】

    池田理代子

    やっぱりフランスの歴史は面白い!
    2024年9月10日
    フランスの歴史を語る上で欠かせない人物の一人、ナポレオンの生涯を描いた壮大なスケールの歴史ドラマです。ナポレオンが偉大な人物なのは漠然としか知らなかったのですが、この作品を読んでよく理解できました。登場人物一人一人の心理描写の鮮やかさや、虚構と史実を織り交ぜる巧みさ。かなり長い作品ですが、非常に読み応えがあり、読み始めたらあっという間です。「ベルばら」の後のフランスの歴史に興味がある方、スケールの大きなドラマティックな作品が好きな方には特にお薦めします。
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  • 瓜を破る【単話版】

    板倉梓

    誰の悩みもまだ解決していない(泣)
    2024年9月3日
    無料分(19話まで)を読んでみました。話は面白いんですが、1人のエピソードが終わらないうちに別の人のエピソードが始まって…の繰り返し(笑)。個人的に頷ける部分も多いし、登場人物たちのその後の展開も気になりますが、課金してまで続きを読みたいかというと、微妙なところ。ひとまず、一番気になる味園さんの行く末だけは見届けようかな。私自身に性格が似すぎてて、どうなるか心配なので(笑)。
  • 天使たちの進化論

    清水玲子

    ボリュームたっぷりの短編集
    2024年9月2日
    ジャックとエレナの短編と、その他の短編の両方が楽しめて、ボリュームたっぷりです。それにしてもルイスは強い!エレナの憎まれ口や冷たい態度に対等に対抗できるのは、宇宙で唯一彼女だけかも(笑)。
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  • 竜の眠る星

    清水玲子

    ジャックとエレナの、そして母の愛の物語
    ネタバレ
    2024年9月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ジャック&エレナのシリーズの唯一の長編であり、エレナの過去にまつわる物語でもあります。アール・ヌーヴォー調の優雅で流麗な作画がなんとも言えぬ美しさ。特にカテア女王は衣装や髪型など、全てが美しい。主人公のジャックやエレナではなく、私は断然カテア女王が好きでした。娘のモニークに対する冷たさや厳しさが、母としての深い愛ゆえと分かった時の切なさ。モニークの遺体を運ぶ彼女の後ろに長く続く階段の果てしなさに、彼女の愛の果てしなさを重ねて見た時の哀しみ。モニークが生きている時に、この愛を伝えられていたら…(泣)。私にとっては、ジャックとエレナの物語である以上に、竜とともにセレツネワに眠る母娘の物語でした。
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  • 白のファルーカ

    槇村さとる

    華麗なアイスダンスの世界
    2024年9月1日
    華麗なアイスダンス、樹里と恵のラブロマンス、情熱的なフラメンコの世界が同時に楽しめます。物語が進むにつれて、登場人物やその家族の意外な繋がりが明かされていき、ヒューマンドラマとしても面白くなっていきます。今読んでも魅力的な作品です。
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  • ミルキーウェイ

    清水玲子

    流麗な絵と印象的なストーリー
    2024年8月31日
    清水玲子先生の初期の頃の読み切り短編集です。40年近く前(初出は1980年代)の作品が多いので、絵の雰囲気が今とはずいぶん違いますが、アルフォンス・ミュシャのようなアール・ヌーヴォー調の流麗かつ繊細な絵と、印象的で感動的なストーリーが魅力です。やっぱり清水先生の作品は、昔から良いですね♡
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  • 櫻の園

    吉田秋生

    みずみずしい青春時代の一コマ
    2024年8月29日
    さまざまに揺れ動く思春期の女子高生たちの心を優しく描き出した、みずみずしい作品。吉田秋生先生を知ったのも、オムニバスという形式もこの作品が最初でした。40年近く前(初出は1985年)の作品なので、固定電話しかなくて彼氏からの電話をお父さんに出られたり(笑)、当時大人気の「オレたちひょうきん族」の話で盛り上がったりと時代を感じます。懐かしい〜(笑)。彼氏との仲の進展具合に悩んだり、高身長にコンプレックスを感じたり、周囲の人間の言葉や行為に深く傷ついたり…今も昔も女の子の悩みは同じなんだなぁ。そして、そんな女の子たちの何気ない日常の一コマを切り取って描き出すのが、吉田秋生さんは本当に上手いと思います。昭和の時代に青春時代を過ごした人におすすめです。
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