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今月(6月1日~6月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • スモークブルーの雨のち晴れ

    波真田かもめ

    人生
    ネタバレ
    2026年6月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 7巻まで読みました。個人的に最近人が年を取ること、家族の形が変わっていくこと、家に残っている住人の人生の痕跡、人が亡くなった後どうなるか、ちょうど生活の中で強く感じていたタイミングだったのでめちゃくちゃドンピシャで刺さりました。私は今学生で親元で暮らしていますが、同世代にはもう働いている子もたくさんいるし数年後には自分の人生を自分で生きていかなきゃいけないんだなと強く思いました。主人公たちは40歳あたりですが、それでも人生はまだ30年以上続く可能性が高いと思うと人生が続いていくことの重さを感じます。
    恋愛の描き方もすごくよかったです。大人の恋愛であり、今彼らを茶化す人はいない(昔はともかく)し物語を動かすためだけの極端で露骨に嫌な人も出てこないからリアルでした。現実にあるしんどさや、どうにもならない感情が誇張されることなく描かれていてそれが胸に刺さりました。
    人の人生の移り変わりをじわじわ見せられて、気づいたら自分の生活と重なって泣いていました。今のタイミングで読めて本当によかった作品です。
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  • 鷹虎くんとオメガたち【単行本版】

    朝田ねむい

    面白いけど
    ネタバレ
    2026年6月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オメガたちの多様な生き方や考え方が描かれている点が新しいし面白いと思いました。それぞれが異なる価値観を持っていて、単純に「これが善でこれが悪」という形に落とし込まれていないところに魅力を感じます。
    ただ、事前情報一切無くよくあるBL漫画のつもりで読んでしまったので個人的には結構しんどかったです。作中で描かれる差別的な言い回しがXで見るような男女論界隈と重なりすぎていて、リアリティがあるからこそ共感が集まって読者に刺さる作品だと思う反面、フィクションとして楽しむには少し生々しすぎると感じてしまいました。
    一般的な設定では強者側として描かれることの多い男性がΩであるがゆえに虐げられるという点はさまざまな物語が生まれやすく、オメガバース(BL)というジャンルの面白さの一つだと思います。しかし、それにしても本作はα=現代男性、Ω=現代女性みたいな風刺的な印象がかなり強くて、オメガバースを読んでいるというより現代のジェンダー論争を見ているような感覚になりました。
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  • 夜明けの唄【単行本版】

    ユノイチカ

    1.2巻からは想像できない展開
    ネタバレ
    2026年6月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 7巻まで一気に読みました。ネタバレしまくりです。

    「ファンタジーのままでよかった」「途中から迷走している」という感想も見かけますが、私はむしろ物語が進むにつれてどんどん引き込まれました。ただし、1〜2巻を発売当初から追って、純粋なファンタジー作品として読んでいた方がモヤッとする気持ちもわかります。
    一気読みしたからこそかもしれませんが、私はこの展開が本当にとても面白かったです。最初は島独自の風習があるちょっとダークみがあるけど結局ほのぼのファンタジ〜な世界の話だと思って読んでいたのが、読み進めるうちに実は私たちの生きる現代社会と…という展開がわかった瞬間に作品の見え方が一変しました。
    私はなろう系も好きなのですが、ファンタジーと現代社会の要素が混ざる作品は珍しくありません。しかし、本作のように完全なファンタジー作品だと思わせておきながら、実は現代社会の…という展開はあまり見たことがなく、とても新鮮でした。
    読んでいる間の感情としてはいわゆる「キュン」とするドキドキもありますが、それより未知の真実に近づいていくようなドキドキ感の方が強かったです。ファンタジー特有の設定だと思っていた島の風習、隠された秘密が少しずつ明らかになる過程に夢中になりました。
    個人的には、作中で描かれる「閉ざされた島の中で権力者たちが弱者(こども)を搾取し、その事実が長年隠蔽されてきたこと」や、「それを暴こうとする人によって情報が拡散される一方で、真実とデマが入り混じって陰謀論として社会に広がっていくこと、そしてその後の混乱」という構図に、エプスタイン島事件を連想しました。もちろん内容そのものが同じというわけではありませんが。
    肌色での差別(レティ)、人権は誰にでもあるのか、親が悪だとその子も同じ悪なのか、現代人の同性愛に対する反応、権力構造など、社会的なテーマについて触れている作品でもあり、もちろんBL作品としても、一つの物語として非常に読み応えがあります。
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