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今月(10月1日~10月31日)
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シーモア島


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もはやBLじゃない2025年9月2日もともと「BLってなにがいいの?」という少女漫画作家さんが「描かねば」と思って描かれた作品。後書きにあるように、勉強のためにその時代よものや男色の小説とかよまれたようで、中に三島由紀夫の「禁色」を読んでみたり……とのことなので、読んでいて古典の男色の小説やオスカー・ワイルドあたりを思い出す感じの作品。BLカテゴリーですが、カテゴリー名にちょっと馴染まない感じがします。萩尾作品でいう「残酷な神が支配する」みたいに、たまたま設定が男同士の恋愛が絡む(ガジェットのひとつ)にすぎず、キャラクター造形からストーリーがすすんでいき、作家さんが描いている間に作家自身モッテかれる系の人間ドラマ漫画だと思います。
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ベストオブオメガバースBL2025年7月20日本能と理性葛藤がすごく動物的、だけど新人種の設定をフルに生かしていて、設定自体にかなり深みをもたせています。
いろんなBLを読んでいますが、性が動物的なところなのもあり、そこからのがれられない感じが性描写に現れていて、何度も読むごとにかみしめ、堪能できます。自分も動物だよなぁ、とか思ったりします。
個人的には、金字塔くらいの位置付けです。いいね
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親が神だったとき2025年7月13日子供のころに絶対的な親の存在が、子供にとっての悪魔だったら?
そのトラウマは誰にも共有できない、したくもないものだったとき、「何が」この暗い奈落の底から引きずり出しえるのかーー?
相手をイアン(男性)にしたのは、女性だと自ずと男は跪いて脚にキスができますが、男はそうはいかない。ということで同性にしているというのは、解説で読んだ記憶があります。
萩尾先生の視点で、共有できない精神の深いところに踏み込む過程をじっくりとノワール小説のように体験できる傑作です。
海外の犯罪小説とかがOKな方は受け入れやすいとおもいますが、耐性ない方にはややハードかもしれません。
はじめて読んだのは高校生のころですが、かなりやられながら読みました笑いいね
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こんなに面白かったとは……2025年7月8日20代のときに読んどくんでした。
ある映画の批評で、映画評論家の町山智浩さんが、ある映画2つにそれぞれについてミルトンの「失楽園」とダンテの「神曲」についてふれていました。以来、頭の片隅にありつつ読めてなかった……。なぜならtooセクシーなのが多いって偏見があったから苦笑
デビルマン(とくにレディーのほう)のかっこよさは、ミルトンの「失楽園」の悪魔のかっこよさそのもので、アラフォーになったいまでもカッケー!と言える作品を読めるのは本当に嬉しく思います。
映画や小説は、テーマをかえてリバイバルされていきますが、永井さんの作品は、カタルシスのある熱いセリフがしみます。(時代を超えて)
かつて、親から「女の子だから」と避けさせられていたので無意識にハードルが高くなっていたを、やっとよむことができました。(仕事とかしてると漫画とか小説とか気にもしなくなっていくんですよね。悲しいことに)
「天国と地獄の結婚」を書いた詩人ブレイク曰く、無意識で悪魔側にいたというミルトンを現代に舞台をおいて永井さんが描いたらこうなるんだなと。味わい深くよませていただきました!いいね
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難しいけど……2025年7月4日高口先生の漫画は、トレンディなところ、萩尾望都的なSFや犯罪小説的な側面を根底に感じるので、個人的にはかなり好きです。ただ、その分読者に求めるものが多くなってしまう、特に行間や雰囲気で言語化はしないところが多いこと(雰囲気)や、エピソードとしても描いてもよさそうなところを省略しているように感じるところがあるので(特にシリアスなBLやその要素が多いもの)、読み手の補完力は必要なんじゃないかなと思います。ただ、設定的にはファンタジー的に置いているかなとおもうので、あくめでフィーリングとして合うかが大事かな、と。
感覚が先に来て、解釈が後に来る。
本作も、心の欲求と肉体的欲求の差が主人公が物語を進めるキーになっているところがありますが、まさしくそんな作品だとおもいます。
世代としては一回り違うものの、やっぱりこの世代の「空気感」が強い作品は好きだなとおもわされた作品です。
星は、作品の構成や全体感としては星4
雰囲気で星5にあげた
という感じですいいね
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