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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 学園アリス

    樋口橘

    (辛口)最初の明るさを続けて欲しかった
    ネタバレ
    2014年1月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 紙のコミックス派なのですが書かせていただきます。最後まで読みましたが、前半巻の、アリスを使って難事件の解決!新たな出会い!仲間との協力!という明るめの内容から、徐々に親子関係や伏線の絡まるディープな内容に変化してゆきます。個人的な意見ではありますが、私としては、主人公が小学生であるという設定からも、前半の明るい感じで最後まで突っ走っていって欲しかったという願望がありました(物語に起承転結が必要であることは重々承知ですが…)。終盤は今までの謎や伏線が明らかになっていきますが、徐々に徐々にというのではなく最後の数巻で一気になので、それを説明する為に台詞量も増え、少し読みづらさを感じてしまいました。また、三十巻以上に渡る連載で積もり積もったそれらの謎や伏線が、あまりにあっさりと暴かれていて、拍子抜けしてしまった部分もありました。他にも、終盤になるにつれ、身体のデッサンが悪くなっている箇所が目立ってきます。読んでいて、腕や胴体が異様に細い正面上半身にばかりつい目が行ってしまいました。最終巻では一連の騒動のその後がまるごと巻を使って描かれています。蜜柑(主人公)の明るい笑顔が戻ってきてとても良い内容なのですが、ここも先述したように、前半巻に比べいささか展開が速すぎでは、というのが正直な感想です。酷評ばかりで申し訳ないですが、前半巻のほのぼのとした流れが好きだったが故の一個人の感想です。辛口ですがお役に立てれば幸いです。
  • 鬼灯の冷徹

    江口夏実

    細かい背景知識へのこだわりがすごい
    2014年1月6日
    私は紙のコミックス派なのですが書かせていただきます。この作品は、細部へのこだわりが素晴らしいです。作者様自身もはしがきで妖怪の類が好きと書かれているだけあって(といっても妖怪の出演は多くはないですが)、地獄の仕組み(八大地獄、八寒地獄、死後裁判の十王etc)はもちろんのこと、キャラクターひとつ取っても、神話の神々や昔話でお馴染みの面々(中には性格が面白く歪んでいたりする者も)、更には日本を飛び出しEU地獄にまで舞台を広げ、向こうの地獄キャラが登場したりもします。また補足程度のサラリとした感じで話の展開に挟まれる背景知識もしっかりとしており、私の好きな点です。例を挙げますと、鬼灯の仕える閻魔大王。彼は十王のうちの一人なのですが、その十王は人々の死後裁判を順番にしていき、七番目の王(太山王)までで逝き先(天国か地獄か、地獄ならば何処なのか)を決めます。ここが現世でいう四十九日だそうです。では八番目以降の王はなんなのか?閻魔大王は何番目の王なのか?長くなりますので割愛しますが、このような踏み込んだ知識が要所要所に盛り込んであり、私としては読みごたえなるものを感じます。
    多少ベタではありますがそこがまた良いギャグテイストのストーリーに、絵柄に癖はあるものの個性ある外見、ユニークな性格のキャラクター達。もちろんオリジナルキャラクターも出てきます。話は基本一話完結型なので、電子書籍でチョイ読みするにはうってつけの作品だと思います。毎月余ったポイントで一話、また一話と読んでいるうちに、あなたも地獄から抜け出せなくなってしまうのでは…?
  • ヒメゴト~十九歳の制服~

    峰浪りょう

    「青春」から一歩外に出た
    2014年1月5日
    大学一年生の三人を軸にお話が進みます。タイトルにも書きましたが、「青春」の言葉でくくれる高校生という領域から一歩踏み出したその年齢の人間関係や恋物語は、高校生のような甘酸っぱさをどこかに残しつつも、深くいびつに絡まり合い、だけれど大人のそれのようにねちっこく醜いものではない…まさに絶妙です。背伸びをしても大人へはまだ届かない、かと言って振り返っても高校生には戻れない。そういった苦悩でさえ真っ直ぐに言えない。もどかしい思いが人間関係の難しさをリアルに物語っています。私自身もつい引き込まれてそれぞれに感情移入してしまい、いい意味で後味の悪さを感じながら読み進めている毎日です(笑)どのレビューでも口を揃えたように書いてありますが、読み出すと本当に止まらないので気を付けて下さい。