レビュー
今月(4月1日~4月30日)
レビュー数0件
いいねGET0件
シーモア島


投稿レビュー
-
丁寧でオリジナルな世界2025年1月3日まだ一巻の半分ほどまでしか読んでないのですが、あんまりステキな描かれ方に思わずレビューを残したくなってしまいました。
突然なにを…?みたいなことを語り出してしまうのですが…あらゆるジャンルにおいても創作という活動に対して日頃から敬意を抱いているいち消費者な自分としては、その中でもこちらの作品はまさしく“漫画という形の作品だからこその魅力”が存分に詰まっている…!と感服してしまいました。
「単純にあんたの好みにハマったんだろ」という意見ももちろんあるかと思いますが、なんだか大仰なこと書いてでもこの気持ちは発露して、どうにか作品に出会えた事への感謝を伝えなきゃ…と思って書いています。
展開のテンポ感、吹き出しの描かれ方、キャラクターたちの仕草の切り取られ方に物語の組み方に、(読み手として汲み取り切れてるか自信はないですが)総合して作者が届けんとしているであろう「作品内の地に足着いた温かで柔らかな営み」など…漫画という形の創作だからこそ使えるアイデアをふんだんに行使した、だいじにだいじに、丁寧に生み出された作品なんだろうなと思っています。素敵な漫画を生み出してくださってありがとうございます。 -
-
『むぎゅ…』とは打って変わって、2024年5月21日すこしのトリガーアラートの意も込めて。
同作者作品『むぎゅ…〜』からは、恋愛のなかできっと多くの女性が悩んできたはずの諸トピック(ルッキズム、性同意など)に対して配慮が感じられ、恋をしたり人と関わってきたりとするなかで傷ついてきた人・不安を覚える人にも安心してTLを楽しめる温かさを感じていた。なので、こちらの作品も購入してみたが、『むぎゅ…〜』とは打って変わって、キャラクター達のやり取りは言うなれば「典型的な男性向けアダルトコンテンツ」のようで驚いた(序盤からザ・不同意せいこう(不適切なワードとしてエラーが出るのでひらがな)だし、それに対してヒロインは幻滅するどころかずっと喜んでいる。し、その「強引」と片付けるにはあまりにも暴力的な行いを実は男性側も自覚的にやっている、という…)(あと、それはそういう観察眼的なものかもしれないけど、「言わなきゃわかんない?好きだから一緒にいるんだろ…」的な男性あるある仕草…こういうのに個人的にはときめかないのもあるが、いい大人がなんじゃそれという気持ち)。
『むぎゅ…〜』に魅力を感じてこの作品を悩む人がいるとしたら、あまり軽率にオススメは出来ないなと思う。 -
-
-
安心して読める2022年3月17日性的同意や避妊を重んじる表現が、端折られる事なくきちんと描写されているTL作品って安心して読めます。一方で、途中にもあるようなファンタジーとしての、衝動的な感情描写(昂ってたまらず行為に及ぶ、のような)も好きなんですが、性を扱う作品としての最低限を抑えてくれている、という信頼感あってこその楽しみ方ですよね。
いいね
0件 -
-
なぜと問われて2021年9月18日小柳に「なぜ自分のことを喪女と思うのか」と問われ藤子が見た目(声、身長、足のでかさなど)と答えると、「なによりも卑屈すぎる性格ブスが原因だ」と更に一喝されます。藤子が卑屈な思考をする理由はきちんと描かれている(客体的な“女性らしさ”ばかりを持ち上げられる親友に対する劣等感=ルッキズムが引き起こす立派なマイナス構造)んですよね。卑屈すぎる人と関わるのは確かに周りも疲れるでしょうが、それって本人ばかりの問題じゃないですよ。結果的に藤子にとってポジティブな展開を迎えるのでしょうが、言葉選びが少々乱暴で藤子が不憫に思えてしまいました…。
それを上から矯正してやる、といういかにもなマンスプレイニング仕草をみせる小柳にすこし軽蔑すら感じてしまいますが…これからの物語の軌道はこのやり取りが基盤になっていくのか、ルッキズムや冒頭から描かれる女性に対する軽視的な描写も丁寧に紐解かれて行くのでしょうか(あと典型的な“オネェ”のステレオタイプの再生産にならないことも願って)…もうすこし行く末は見てみようと思います
【追記】
「〇〇も、△△も、××も(マイノリティの羅列)悪くないじゃん!」の発言や、アウティング、いろいろとマイノリティに対する表現が雑だしなんなら危険すら感じますが…大丈夫かな… -
更に踏み込んだストーリー2021年8月25日グルメ漫画がすきなので、その延長のような気持ちで読み始めました。ですが、ペットのご飯を手作りするのを切り口に、動物と暮らすこととは、をより具体的に、クリアにフォーカスされているストーリーで感心してしまいました。
今後も動物と暮らす予定はないのですが、おもしろくて継続して読んでいます☺️いいね
0件 -
大事なことが散りばめられてる2021年8月19日高校生。体も思考もずいぶん成長しているはずでも、大人と呼ぶにはあどけない。まだまだ学ぶことがあって、そして深めていく時期。なによりも、とてつもなく相手に惹かれる、それも性的に!ドギマギするメインキャラクターの2人に「それって、自然な感情だよ」と優しく、至って穏やかに、背中を押してくれているストーリーなので、安心して読めるし、和みます。
そしてなによりも、知らないことは知らないと伝えること、相手を想像して接すること、ときに言葉にしづらい性だってきちんと知って学ぶこと、同意を取ること…ひとと関わるために向き合わざるを得ないアレコレが、丁寧に描かれていると感じました。ぜひ、登場人物と年齢の近い層の人たちにも読んでもらいたい。ついでに、セリフの使い回しも丁寧だと思いました。いいね
0件 -
展開は好転していくけど2021年6月19日展開として、十和子の気持ちはなんだかんだ好転し、プラスの気持ち・影響が伝播していくようすを見てると結果オーライなのかもしれないけど、結果に至るまでのあいだの仕打ちというか、とにかく十和子自身の意思や過去が尊重されているとは思えない周りの扱いに、たびたび胸が痛む…
いいね
0件 -