ymさん

どくだみの花咲くころ

城戸志保

新聞の書評から興味を持って。面白かった！

2024年7月9日

言葉にしづらい子どもの頃の人間関係、少し人と異なる特性がある子と、その子の作品に惚れ込んだ子の、対等で不器用な交流がユーモアを持って描かれている。知識がなければ「変な奴、怖い奴」なのに、作品を入り口に彼の優しさが見えてくる。友情を築くきっかけが尊敬なので、爽やかで楽しい気持ちになれる良作でした。2巻が楽しみです。

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ふきよせレジデンス

谷口菜津子

ドラマ化希望！孤独感を吹き払ってくれる風

2024年4月27日

誰にでも思い当たる、暗い霧の中のような孤独感、無力感。その霧が、ほんの一歩の勇気から巻き起こる風で、明るく晴れていくお話。未来への夢や目標みたいな事から、結婚、ジェンダー、高齢独居生活など、ひとりひとりのいろんな悩みがソロパートのように描かれ、2巻を通して積み重ねたそれらが、ラストでは希望に満ちたシンフォニーのように響く。ドラマ、または映画化して欲しい作品でした。

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君と宇宙を歩くために

泥ノ田犬彦

自分を、人との関わりを、あきらめない勇気

2024年4月20日

ラジオで「まだ1巻しか出ていないのに受賞した佳作」と聞いて、興味が出ました。自分で自分をあきらめそうになっていた高校生が、自分なりのやり方でこの世界を生きていこうと懸命な転校生と会って変わっていく、王道の青春もの。一見ヤンキーな主人公や周囲の人々のやさしさと思いやりを丁寧に見せてくれて、この世界を好きにならずにいられません。2巻が楽しみです。

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女の子がいる場所は

やまじえびね

いろんな世界の10歳（？）のわたしたち

2023年5月26日

主人公は全て10歳の女の子なのでしょうか。ちょうど自分のうちとよそのうちの違いに気づき始め、世の中に目が向く時です。作品紹介文から、硬い難し目の話かと読むタイミングを測っていましたが、とてもやわらかくて優しい目線で難しい状況が描かれていて、色々と素直に腑に落ちました。小・中・高校生でもすんなり読めそうなのが素敵です。大きな賞を受賞されたのも納得の物語でした。

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【新装 加筆修正版】蝶よ花よとそのくちびるで～わたしの家臣が愛をうそぶく～

はるこ/美波はるこ

華麗に羽化した新装版！

2022年4月20日

先行版も楽しく読ませて頂きましたが、読後いくつか謎が残っていました。が、この新装版は「加筆修正」の言葉通り、未解決の伏線も回収され、恋も仕事もサスペンスも、読み応えが大幅UP。かつてのガラケー写真が、最新型iPhoneで解像度MAXに進化した感じ。何より、ふってわいた姫業務に恋に家族…どれもに誠実に生きようとするアラサーの姫さまが愛おしい。はるこ作品の真骨頂、堪能致しました。

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ハイポジ

きらたかし

バック・トゥー・ザ…な名作‼︎

2022年3月5日

きら先生らしい、あったかくて、等身大の、生きることに誠実なキャラ達が愛おしい名作！ ものすごく良く作り込まれた物語で、泣き笑いしながら、「何歳からだって前向きになりたい」と思うエネルギーをくれるお話でした。中年の悲哀と後悔と人生の再生がめちゃくちゃ響く。響き渡る。エコーがすごい…。

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WONDER!

河あきら

ドラマ化してほしい名作です

2021年12月6日

「いらかの波」も忘れがたい作品でしたが、こちらはなんとなく手に取る機会がないままでした。ふと読み始めたら止まらなくなって、感動のラストまで読み通してしまいました。老若男女、数多い登場人物の誰もが懸命に生きる様子を、河先生ならではのユーモアで包んで、温かく光るプレゼントを手渡して頂いたような気がしました。成長は独りではできず、関わり合ってできるものだと教えてくれる名作です。

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激せまキッチンで楽ウマごはん

草野かおる

美味しくて、とっても参考になりました！

2021年8月6日

表紙や絵がつたない感じだったので、期待せず読み始めたのですが、初めての一人暮らしで狭いキッチンで何を作ればいいか困っていた頃を思い出して、あの頃こんな本が手元にあれば…と思いました。小さな文字でちょっと書かれている情報を含め、どれも理にかなった調理法で、分かり易く、とっつき易くて、思わずつられて塩かぼちゃを作ったらとても美味しくできました！続編も面白くてタメになるし、4月期スタートでドラマ化すればいいのに…！

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Final Phase

朱戸アオ

未来予知？素晴らしかったです。

2020年3月20日

新型コロナショックの今読んで、あまりのリアリティにびっくり！ 著者はまさに今、大混乱に陥っている世の中をどんな気持ちで見ているのだろう。著者の他の作品は紙で既読していたので、これが「リウーを待ちながら」の原型となった作品ということで期待して読みましたが、やっぱり胸の熱くなる素晴らしさ。「インハンド」シリーズもですが、強靭な意志を持って、自分に出来ることをし続けるキャラクター達に、大切な何かを貰えます。これからも元気が欲しい時に、繰り返し読むと思います。

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モディリアーニにお願い

相澤いくえ

感動しました。おススメです！

ネタバレ

2019年3月14日

このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は美大生たちの創作に取り組む日常が面白そうと思って読み始めたのですが、とても真摯に創作や友人関係や生きることについて描かれていて、登場人物がみんな魅力的で、前向きな元気をもらえます。震災にまつわるお話も、ごくごく普通の子達の懸命な姿が切なくて、１巻を読み終えた時には涙が…。漫画でこんな風に泣いたのは久しぶりで、初めてですがこちらでレビューさせて頂きました。これから読む2巻、３巻が楽しみですが、１話ずつが綺麗な宝物のようなお話なので、一気に読んでしまうのはもったいないなぁ。

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