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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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  • 小説花丸 薔薇の行方-薔薇の名前2-

    水戸泉/幸村佳苗

    素直になれない二人の葛藤と独占欲
    2020年5月29日
    かなり昔、紙媒体で出ていた作品のリメイク版(二巻)です。大筋のストーリーは同じですが、話がコンパクトに、描写が濃く二人の絡みも多くなって読みやすいです。

    本作の魅力はなんといっても、惹かれあいながらも、強烈な独占欲からの支配願望や支配されることへの葛藤と無自覚さから素直になれない二人の気持ちの動きです。そして、それが行為にそのまま反映されて、愛したいのに、でもそれをうまく表現できず、さらに激しく調教のような、サディスティックな行為に溺れていく…そこが最高にエロティックで、だからこそたまにダダ漏れになる甘さがクセになります。

    受以外の事柄では常に冷静沈着な若手社長美形攻と、口が悪くやんちゃで正義感が強い美少年受。すれ違いながらも激しく求め合う二人の愛憎劇、刺激的なお話を求めている方は一巻から是非。脇キャラも魅力的で、ストーリーパートも十分楽しめます。
    個人的に、二巻の三話(擬似3Pあり)の激しさは、狂気の愛やエロが得意な同作者の中でも最上位レベルかと思いました(笑 是非そこまで読んでみてください!
  • エロティクス・エンペラー

    水戸泉/幸村佳苗

    こじらせ執着愛の王道ファンタジー
    ネタバレ
    2018年1月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無口で人の話を聞かないヒーローと人外不思議ちゃん清楚ロリ系ヒロインのお話。
    お互い愛し合っているのにすれ違い、ヒーローの愛が暴走する執着愛モノ。

    幼馴染同士の2人がすれ違ったまま離れ離れになり、ヒロインを手に入れるために王になったヒーロー。ただ、ヒロインが人外なため、なかなかヒーローの気持ちに気付くことができず、ヒーローはヒロインを信じることができない。だから体だけでも自分のものにしておきたいと、調教的な行為に向かうわけですが、ヒーローのちょっと狂気じみた、可愛さ余って憎さ百倍、のような愛し方が個人的にはとても好みです。
    エロの行為自体は大人しめだと思うのですが、無口なヒーローがエロの時は結構言葉で責めてくるのがなかなかいいと思います。言葉責めはちょっと女性向にしては激しいので、この辺りは好みがあるかも。また、一度ヒーローの嫁になろうと乗り込んでくる他国の王女が参加するプレイがあります。ただ、参加とはいっても、ヒロインを可愛がる感じなので、その辺りが苦手でなければ問題ないでしょうかね。

    全体的にダークで、中盤まではヒロインの感情表現が人外であるが故に薄いため、ヒロインに感情移入して読みたい方には向かないかな。ただ、ファンタジー系ラノベ的ストーリーとして面白いですし、ラストはヒロインも愛を知り、人間らしくなって王道的ハッピーエンド、夫婦ラブエッチもあって、読了感が良いです。
    何より、エロ充実の色々と激しい執着愛が気になる方には是非オススメしたいです。
  • 愛罪の代償

    水戸泉/

    愛という罪の果てに
    ネタバレ
    2018年1月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 生い立ちやその後の失恋経験から、重すぎる愛故に愛する相手のことさえ信じられない攻(上司)と、平凡にごくまじめに生きてきた受(部下。ただし、愛情を正面から受け取ることができず、自分の気持ちをなかなか受け止められない、ある意味卑怯な性格、だと思う。)の出会いから、そのメリバ的結末までが、重いながらも流れるように一気に読ませる良作。

    愛には甘く心が躍るような面があるはずなのに。でもここにあるのは、両者思い合っているのは確かなのに、決して緩やかに交わらない愛。攻のこれまで行き場のなかった愛情は、幼い子の持つような執着と分離できず、一度対象を定めたらもう加減ができない。失うものはないけれど、でもこれだけは手放したくない、相手に悲しい思いをさせたいわけではないけれど、彼だけは手放したくない、手放せない。こんな極端な人は普通いないと思いますが、この飢餓感や切なさって、ズシンと響くものがあるんですよね、とてもリアルに感じました。
    ところで、受は攻に引きずられて狂った、と表面上は読めますが、本当にそうでしょうか?そもそも、彼が攻にされたこと(重要な部分なので伏せますが)で、怒ったりショック受けないって時点で何かがおかしくないですかね。ほとんど今でも無意識かもしれませんが、究極の誘い受なんじゃないかと思うんです、この受。一人称で書かれているので騙されそうになりますが、語り手は必ずしも本心を語るわけではありませんから。
    結局は、似た者同士が出会うべくして出会い、お互いの狂気で狂気を満たし合う、そんな関係に見えます。お互いの壊れぶりにむしろ快楽を感じて、どちらが堕としたのか、堕とされたのか、そんなことはこの際どうでもいいんでしょう。お互いを満たし合う相手と出会えた、気持ちは通いあわなくても、お互いに相手を多分永遠に手に入れられた。これはハッピーエンドだと私は思ってしまいますね。

    エロはかなり特殊なシチュで始まる上、女性が入るプレイもあり(ただし、女は単なる道具扱い)。人を選ぶといえばそうですが、あらすじやレビューを読んであえてこれを買う方は、多分気にならないはずです。終始執着や独占欲溢れたプレイですので、好きな方には堪らないかも。
    残酷で、甘くない愛の狂気の果てを味わってみたい方は是非。
  • 欲情螺旋

    水戸泉

    重すぎるヤンデレ愛
    ネタバレ
    2018年1月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 執着愛の凄まじい美形年下クローン×不幸な生い立ちから愛情に臆病な科学者のお話。

    設定はちょっと複雑ですかね。元々クローンの元になったオリジナルの天才美形科学者が受を襲った結果、受はそのオリジナルを告発、その結果オリジナルは自ら死を選んでしまい。ただ、オリジナルは既に自らのクローンを作成済みで、受は彼を引き取り「真っ当」に育ててきたはずが、それはある意味オリジナルの罠、クローンには受を愛するしかない遺伝子が刻み込まれていて、オリジナルと同じように受を襲い始めるという感じ。受がかわいそうなくらいの執着愛なわけですが、受は受で、生い立ちのせいもあり素直に愛情を受け取れないし、自分の中の愛情を認めることができない、実は同じくらいの病みっぷりがあったりします。
    ある意味このお話は、攻が命をかけて受を愛し、心を開かせようとした純愛モノとも言えるかもしれないですね。作者さんは、こういう、すれ違い気味の狂気のような愛を描くのがとてもお上手だと思います。エロも回数は少なめですが、攻が受を愛しすぎてとことん責め抜く感じ、濃厚で狂気じみていていいと思います。

    一般向けとは言い難いですが、執着ヤンデレ愛がお好きな方にはオススメしたいです。
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  • 囚われ姫 ~堕ちる蜜夜~【イラスト入り】

    水戸泉/小禄

    恋する乙女の強さ
    ネタバレ
    2018年1月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 乙女ゲームの逆ハー風味ながら、ヒロインの気持ちはヒーロー一人のもの、ラストはヒーローと結ばれるという王道といえば王道モノ。

    ヒロインは、豊かな国の王の一人娘、流されるままに生きてきた人形のように美しい姫。ヒーローは、男らしく民を思う、ヒロインの国とは敵対する国の王。
    王の一人娘という事情や、周囲の陰謀により、婿候補の美しい男たちから触れられ(本番はナシ)、心はヒーローを思いながらも、体は快楽に染まっていくヒロインの背徳感はなかなかいいと思います。
    一方でヒロインが恋を知ったことで、強さを手に入れ、困難な中でも自分の生きる道を選択するという流れも、清々しくて好きな展開でした。

    当て馬として出てくる男性キャラもタイプが色々、エッチも色々で、でも最後は意中の一人と結ばれる大円団、そういう面が楽しめるなら良作だと思います。
  • 腐女子のわたしが鬼畜彼氏に極愛されました。【イラストなし】

    水戸泉/南国ばなな

    ドタバタ純愛コメディ(でも結構激しい)
    ネタバレ
    2018年1月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヤクザ風無口ツンデレヒーローと鈍感天然巨乳腐女子ヒロインのドタバタ純愛コメディモノです。

    ヒーローがヤクザ風なのは主に口調で、無口で分かりにくい、でも不器用ながら主人公を優しく見守り、大事に大事に影から支える姿がカッコイイし可愛いツンデレ。ヒロインは、貧乏学生、でも世間ずれしていなくて純真、真面目で何事にも一生懸命な女の子なので、ヒーローのの惚れ込みようにも納得です。
    エッチはこの作者さんにしては大人しめ、特殊なプレイもほぼない(軽いおもちゃ、コスプレプレイ、多少乱暴な言葉責め)ですが、ヒロインが丁寧かつ濃厚に開発され、ヒーローへの愛しさを自覚するととともに、どんどん乱れていく過程がとてもえっちで満足です。キスや抱擁といったところで、二人の気持ちの盛り上がりがとても伝わってくるところもいいですね。エッチ突入(本番は本当にラスト近く)は、二人の関係がある程度築かれた物語の真ん中以降ですが、ヒーローがヒロインをとても大事にしていることがよくわかるので、展開的に違和感なし。
    ヒーローの舎弟、ヒロインの友人など、キャラが立った脇役も揃い、多少後半イベント詰め込み&急ぎすぎの感はあっても、ラノベ的読み物として面白かったです。全体的に明るい雰囲気で、結構爽やかな純愛ラブストーリーと言ってもいいかも笑
    おまけ的な舎弟視点のサイドストーリーも、二人のバカップルぶりが微笑ましく、楽しくて好きです。

    純愛路線が読みたいけれど、エッチもそれなりに充実、ヒーローは不器用ながら甘やかし上手なS、という雰囲気が好きな方には特にオススメです。
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