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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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  • AURORA NODE

    箱いっせ

    ポップでかわいいディストピア、本格SF
    2022年4月10日
    ITやデジタル化が進んでるのに、そういう設定を活かした新しいスタイルのマンガ無いなと思ってたらドンピシャでありました。
    センスの塊!ストーリーの伏線も巧みでキャラクターもよい。こんなにおもしろいマンガを読んだのは久しぶりです。
  • アクタージュ act-age

    マツキタツヤ/宇佐崎しろ

    21世紀のガラスの仮面
    2020年4月18日
    文化系の演劇がテーマで、主人公は活発でもわかりやすくもない女の子で、アニメ+少女コミックのようなデザイン的で繊細な作画(新人さんが担当)とジャンプ漫画らしからぬ斬新なイメージです。

    プロットは最近のジャンプ漫画らしくしっかりしてて、人物の心理や性格はそれこそプロファイリングしたかのように詳細に描かれ、それを追っていくのがおもしろい!

    ストーリーも絵柄もキャラクターも繊細に組み立てられていて、新しさを感じる作品です。
  • ブルーピリオド

    山口つばさ

    絵やキャラクターの描写が新鮮で清々しい!
    2020年4月18日
    絵や色使いや漫画の表現方法が、本当に綺麗で上手な作家さんです。
    キャラクターの性格や心理描写も、今の時代に合っていて読むと新鮮な驚きを感じます。
    周囲に合わせた高スペックで現実的な表の自分と、「現実的でない」美術にどうしようもなく惹かれる本音の自分というのも、曖昧で表面的なものに流されやすい時代に実感できるストーリーです。
    本音の部分で生きるというのは他者や壁に全力でぶつかることで、残酷でもあり素晴らしくもあり、漫画にすると、その青春の輝きに惹きこまれます。
  • 千年狐

    張六郎

    おもしろおかしく美しい古代中国怪異譚
    2020年4月11日
    4世紀の中国で書かれた怪異譚「捜神記」を元にした漫画です。
    まず絵が大変美麗で、狐狸妖怪に神仙に冥府の役人やら幽鬼やらが登場し、現代日本で思いもつかない不思議な話ばかりで、却って新鮮なストーリーです。
    ページ中に必ず力の抜けたギャグが入り、主人公の狐もアホの子でかわいく、ずっと笑いながら読めて古代中国のオカルトも楽しめて最高です。
    3話の妖怪話がおもしろかわいく、繰り返し読んで笑ってます。
  • 王様達のヴァイキング

    さだやす/深見 真

    手に汗握るスリル!天才少年ハッカーが活躍
    2020年4月10日
    コミュ障の是枝少年が主人公、コンビニバイトもままならず社会性0ですが、天才的なハッキング技術でサイバー事件を解決していきます。
    青年漫画だからかIT技術やハッカーの設定、人物描写が非常にしっかりしてて、ストーリーの進行も緊張を保ちつつサスペンス感ありで、とてもおもしろい!
    彼を見出すサポート役が若き投資家の坂井大輔、社会性の無い是枝君に、生き方や社会の仕組みを教え導く大人の存在でもあり、真摯に二人の関係性を描いてます。
    犯罪性もあり人間や社会の裏の側面も出てきますが、少年の成長物としても読めて、人に対する優しい視点が根底にあるマンガです。
  • BIRDMEN

    田辺イエロウ

    白と黒の思春期ヒーロージュブナイル
    2020年3月30日
    アメコミヒーローを意識してるのか白と黒のコントラストが強く少し乾いた感じの絵柄です。

    バードマンの造形はヒーローとクリーチャーの間くらいで影と生々しさが、とてもかっこいい。絵も演出も大変スタイリッシュで上手な作家さんです。

    主人公の烏丸君が頭脳派のネガティブ中学生(根は割と素直)で、独白の心理描写とストーリーの絡みがマッチして楽しい(こういうタイプの子をうまく描写してて感心します)

    ミステリアスな絵柄とストーリーの緊張感の反面、鳥部メンバー5人の個性が立ってかわいく、少年漫画らしいわちゃわちゃした絡みがいいです。

    子どもも大人も、キャラクターの性格設定や心理をおざなりにしてなくて、大人でも読み応えがあります。硬派で良質な映画でも見てるみたいな雰囲気です。

    作者さんが割と自由に描いたのか、少年漫画の枠を超えてる気がします。
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  • 血界戦線

    内藤泰弘

    想像を超えたSFオカルト異次元アクション
    2020年3月30日
    ニューヨークが一夜にして異世界と繋がり崩壊し、異次元都市ヘルサレムズ・ロットに生まれ変わります。

    都市には異生物が乱入し治安最悪、モンスターもギャングも悪徳ビジネスも何でもあり!のカオスな世界となります。
    そこで無法な連中を駆逐するのが秘密結社ライブラの人々、血界戦線のキャラ達です。

    こう書いても上手く伝わりそうにないカオスな漫画ですが、毎回々、想像をはるかに超えてくイメージと設定がとにかくおもしろい!
    ライトな絵柄でコミカルかつテンポもよく、かっこいいバトルに、熱い仲間愛あり涙ありで引き込まれます。
  • モブサイコ100

    ONE

    主人公モブの成長を丁寧に描いた傑作
    ネタバレ
    2020年3月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 強力な超能力を持つ中学生の少年モブが主人公、ただし彼は日常で一切超能力を使わない。
    普段は勉強もスポーツもできない不器用で目立たない少年で過ごす。
    悩める彼の相談相手で頼れる師匠が、インチキ霊媒師の青年、霊幻新隆、この2人が様々な超常現象や事件に挑む。
    この漫画で特徴的なのは、超能力を使えば万能な主人公があくまで、地味で不器用な素の自分を受け入れ成長しようとすることだ。
    空気を読めず上手く笑えず、好きな女の子に振り向いてもらえず、運動部に入れば虚弱で1日でバテてしまう。
    しかし彼は自身に葛藤しつつも、全巻通して一切逃げず、自分や他者に向き合おうとする。
    モブのメンター的存在の霊幻師匠、程良いズルさと世間智のある若者で、モブの真面目だけどやや固い視点に風穴を開けてくれる。
    この青年はモブと同じく作者の分身で、モブと表裏一体のもう一人の主人公だ。
    大人のフリをしてても、弱さを抱え自信の無い普通の青年であり、てらいの無い素の姿で誠実に、超能力を持て余し苦しむモブと向き合おうとする。
    ラストは片思いの少女とのエピソードより、霊幻とモブの対峙がこの物語の要なのだろう。
    思春期の少年の心と真摯に向き合い、本当の成長を見守り描ききった傑作だと思う。
  • 群青のマグメル

    第年秒

    謎が謎を呼ぶ多重構造世界マグメル
    2020年3月23日
    謎の大陸マグメルでの「構造者(ラクター)」という「物体を自在に構築・創造できる特殊能力」を持ったキャラクター達による冒険バトルアクションです。
    中国の若い作家さんで、絵も漫画の構成も描写も大変上手です(「5秒童話」という短編も読むと新しい才能だと感じます)
    マグメルの深部やラクター達の能力、キャラクターの過去・未来と全てが多重構造で謎が謎を呼ぶ展開になってページをめくる手が止まりませんでした。ラストはやや走りすぎた感はありますが、複雑な物語をしっかり描ききった印象です。
    もっと読まれていいと思うくらい、すごくおもしろい漫画です。
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  • BEASTARS

    板垣巴留

    理性と本能と感情に揺さぶられるビースト達
    2020年3月23日
    すごい作家さんですね。擬人化した動物達の個性、本能の欲求や感情の葛藤が現実に存在するかのように描写されています。
    草食獣、肉食獣それぞれの種族の特徴+裏表となる人間の戯画化が上手く溶けあい、大変密度の濃い世界観で本当にすごいの一言。
    登場する動物達全員「生きてます」
    学園を出てからの展開は予測不能ですが、キャラクターの"動物"格や心理描写に引きずりこまれ、めちゃくちゃおもしろい漫画の一つです。
  • ゴールデンカムイ

    野田サトル

    北海道痛快冒険活劇!ただし何でもあり
    2020年3月23日
    1巻出た時一読して「群を抜いておもしろい漫画きた」と思いました。それくらい別格。
    「闇鍋ウエスタン」のコピー通り、アクション・歴史・戦争・サスペンス、(アイヌや北海道の)民俗学に自然学、ギャグやパロディ+グロに変態と何でもありです。
    キャラクターも皆立ってる。それで破綻もせず、ずっとめちゃくちゃに面白い。
    舞台である大正の時代のうねりと北海道開拓史の大らかさが、自由で天衣無縫なストーリーを可能にしたのでしょう。
    また作者は資料を大量に読み込んでて、ベッドの上すら本でいっぱいらしいです。
    巻末の資料リストは載せきれないので、ほんの一部とか。
    取材にも熱心で、真摯な姿勢からアイヌの人に「好きに書いてくれればいい」と言って貰ったそうです。
    インプットの量と真剣味が漫画の質とおもしろさに直結してると思います。