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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • ロマンティック

    西田ヒガシ

    0話は、過去ではなく、、、
    2021年6月6日
    読む人によって、色々な解釈ができる作品です。
    紛争地帯の生活は死と隣り合わせではある。しかし、安穏とした戦いの必要の無い生活に、男性的なロマン、もしくは(古い意味での)男性の存在意義はあるだろうか。どこかにいる出会うべき人、特殊な力、戦うことで蘇る生命力、、、本編のストーリーは、男性的なものに対する憧れを、題名通り、とてもロマンチックに描いている。その一方で、0話では、そのロマンチックなバイアスを外し、男性的なものや父性的なものに興奮する軍人をとてもリアルに、むしろ醜く描いている。戦いで若返ることもなく、マエダに会うこともなく、独り老いる元軍人、、、男性性しか愛せないジョンのもう一つの姿かもしれない。多分、日本での男性の存在意義は紛争地帯の、古いものとは変化していて、今まで女性的とされていたものも、男性に必要とされているのかもしれない、、、なので、ジョンに聞こえる「声」は、少し高い、ジョンの好みでは無い声なのかもしれない。
    いずれにせよ、男性的なロマンチックさの詰まった、色々な読み方のできる作品で、とても面白い素敵な作品だと思います。
  • 俺のストーカーが才色兼備【コミックシーモア限定特典付き】

    とってもアカデミック!
    2021年5月23日
    大学院生と指導教官の師弟関係と恋愛、というアカデミックな設定なのですが、そのアカデミックな部分がとってもリアル!
    法哲学の講義や、論文のための資料集めなど、細かい部分がリアルなので、主人公二人のキャラに奥行きがあって、すごく感情移入できます。
    二人共頭の良い学者なので、ちょっと世間とズレてて、ある意味純粋なのが、とても可愛いくて愛おしい。
    多分根っこにはお互いの才能に惚れてる部分があるんでしょうね。嵯峨先生が宇多野君を可愛く思う気持ち、無理なく分かります。
    とても良い作品なので、もっと沢山の人に読んでもらいたいです。
  • 春を抱いていた ALIVE

    新田祐克

    あまりにも純粋すぎる生きざまと愛
    2020年12月16日
    最終話で泣きすぎてしまって、心を落ち着かせる為にレビューを書いてます。
    20年以上にわたって描きつづけられた、岩城と香藤の生き様、純粋すぎる愛に感動し、魂を揺さぶられました。二人の役者としての姿勢と考え方、切磋琢磨しながら変わってゆく二人の関係、周りの人々との愛ある日常、どれをとっても人生における、一番幸せで大切なものを描いているようで、読み終わった後も中々作品の世界から抜け出せません。
    岩城と香藤の二人の生活、感情、人生、全てがリアリティをもって迫ってきますので、最期を読むのには、覚悟が要ります。愛って生き様なんですね。
    こんなにも幸せな人生を生きた二人が羨ましい。私も頑張りたい、と思わされました。
  • 10DANCE

    井上佐藤

    二人にとっての幸せとは
    ネタバレ
    2019年12月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻収録の短編で、鈴木がCMに出て世間の認知を得ている未来が暗示されていたけれど、それが鈴木にとって、ひいては杉木にとっての幸せなんだろうか?
    肉体的な衰え、若手の台頭など考えたら、世界一位になることやスターになることが二人にとってのゴールではない気がする。あの短編は、まだ物語の途中であると信じたい。
    パートナーとなって家族となるのか、思い出を秘めて離れて永遠の恋人になるのか、同士やライバルとして友人となるのか、それ以外か、まだよく分かりませんが、性的にどちらが受身になるのか以外に問題は山積みのような気がします。そういった全てをこの二人なら乗り越えられるというところを見てみたい。
    日本人離れした二人の物語なので、もうしてるかもしれないけれど、どんどん翻訳して世界に出て行ったら良いのに、、、と思います。
    BLが、エロを飛ばしても読む価値のあるもの、もしくはエロにどれだけ美意識と根性を傾けているものか、日本のお家芸として、知らしめれば良いのに。
    描くのもしんどい展開になっていくと思いますが、その価値がある作品だと思います。
    ちなみに、サウンドトラックが出たら買いたいです。
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  • 少年の境界

    akabeko

    色々と、考えさせられる
    2019年12月26日
    誰にでも、あがらうことのできない運命が訪れることがあると思いますが、それにどう立ち向かってゆくかについて、考えさせられます。性が実は6種類あって、、、という設定は、わざわざドラマを作るためのものと思い好きではなかったのですが、この作品は、男性性、女性性についても改めて考えさせられる、良いドラマだと思います。BL作品て何なのか、それを好んで読む自分て何なのか、、、についても考えさせられます。薬を飲みながらアルバイトするりんちゃんがすごく健気で、人って何で本当の愛を求めざるを得ないのかな〜なんて思います。孤独な人に寄り添える自分でありたい、強い自分になりたいと思える作品です。
    でも一巻はこの内容でこの表紙は無いですよね。テーマから離れ過ぎてる。見たくないから、、、変えて欲しいな。
  • 迷宮城

    まつざきあけみ

    この頃のまつざき先生良いな〜
    2019年11月10日
    この頃、朝日ソノラマから単行本を出してた頃のまつざき先生は、すごく良いですよね〜。昭和の闇の濃い、それでいて耽美な時代背景、伏線と、博学を基にした謎解き、人間の深層心理に迫るストーリー、時折出てくるコメディタッチ、、、憎いぐらい完璧。そこら辺の本格派ミステリが子供騙しに思えてしまう。何十年か振りに読みましたが、大人の鑑賞に耐えうる作品だと思う。もっと評価されるべき。
    誠さんと弓削先生のシリーズも良いし、雨男の旦那の小話なんて、お洒落過ぎて思わず唸ってしまいます。
    久しぶりに、色々な意味でゾクッとしました。
    良品ありがとうございます。
  • ひみつのセフレちゃん

    ヤマヲミ

    何か、、、愛しくて泣ける
    2019年11月5日
    読み進めていくうちに、女子アナとアイドルより、アイドルと普通のオッサンの方があり得ると思ってしまたのは、私だけでしょうか。だってコースケさんって男前ですよねー、普通のことを普通にするって、普通の人には難しいですよね。トモは男を見る目があると思うなー。二人の間の小ネタも楽しいし。トモは全然バカじゃない。中年太りしても、屁をこいても、楽しそうで幸せそうな二人が、愛しくなります。
    コースケさんは手を離す覚悟はある、って思ってるけど、その覚悟が不要であるように、ずーっと続きが読みたいなー、と思ってしまいます。
  • 片想いをこじらせています。

    ヤマヲミ

    片思いに胡座、、、大人だね!
    ネタバレ
    2019年11月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ モノローグのテンポの良さ、変顔の可愛さは本当に秀逸。でも大人の読者からすると、片思いに胡座をかく主人公と、一番大事なものを認めない小説家とで、もっと紆余曲折して欲しかったなぁ。小説家の駄目さ加減も、甘めじゃなくて辛めが良かったな。片恋の方が永遠に近いかも?というのはポエミーですかね。
    でも変顔と、片思いに胡座をかくという大人な主人公に星5つ。楽しかったです!
  • 隣のフェティシズム

    ヤマヲミ

    純文学的!
    2019年11月3日
    美文字フェチなんて、思い付いた時点ですごい設定!その隣室に、美文字の官能小説家が住んでるっていうのも、面白い!途中、二人が文通するのもすごく良いです。エッチの後で古田が下着姿で椅子の上に胡座をかいて執筆するシーンはグッときました。ヤマヲミ先生がどんな気持ちで作品を書いているのか、伝わってきました。もっと自由に、っていう言葉、単純だけど良いですね!今回は、エロというより官能で、純文学的でしたー!今後も楽しみにしています。