クロエれおさんがつけた評価
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シリーズ2作目。実親の親友と言える朝家が主人公。智に対する貪欲な欲。それだけでずっと生きてきた朝家が困窮を解消する為に妻を娶れと家人に言われる!という。なんとも情けない感じで始まるのですが、朝家だものね、仕方ないと思います。そう、要するにオタクなのですね。書物への愛で溢れる朝家は他のことを後回しにしすぎたことを後悔する、真面目な人です。色事なんて全くアウェイなのに頑張ろうとする姿に親のような気持ちになってしまった。手違いで訪れた家は、敵とも言えるお人の屋敷。それを知らない朝家。彼の人はあなたのことを知っているのに!!それはさておき。喰われちゃうのですよ。技量が違いすぎましたね。そんな2人、知的レベルが同じなので話は弾むし、なんだか楽しくて。恋の予感ですね。認めたくなくても、それぞれが抱く想いが、萌えます。身分を明かさない蘇芳の君ですが、牛蒡のようだ!と酷い言いようなのに牛蒡を愛でていくのが楽しそう!あるきっかけで身元がバレてしまうのですが。それぞれが相手を思い遣っていた事がわかるところが胸熱です。実親たちのことに驚いていたくせに、自分も不思議な奇縁に恵まれたというか…。巧者が純朴朝家に惚れてしまうのがいいです。(閉じる)
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