3つの柱のバランスがすごくいい!第1話を読んで、『パイ毛』がツボにハマった人はずんずん読み進めてください。さらにキレキレになり、お腹が痛くなるくらい笑わせてくれます!でも、ハマらなかった人ももう少し読んでみてほしいのです!!いえむしろ、『パ
イ毛?なんじゃそりゃ?!』と思った人にこそ、オススメしたいです!いい意味で、裏切られます!
それから、『記憶喪失』という設定に『非現実的な…』とか『ありきたりな設定だな』と冷めた反応をしたそこのあなた!(笑)そんな人にも読んでほしい!この設定からまさかあんなギャグとシリアスを生み出すとは…!!と感動するほどの展開が待ってます(笑)
野球マンガといえば、『1人の天才ピッチャーが弱小高を甲子園へ』とか『ヤンキーたちが更生して』とか『強豪校のレギュラー争い』とか…そろそろ出そろったかなと思っていましたが、『こんな切り口がまだあったとは!』とうなりました。
主人公『忘却バッテリー』の2人は、中学時代に最強バッテリーと言われたピッチャー清峰とキャッチャー要。けれど要が記憶喪失になったことで野球素人となり、野球部のない弱小高へ入学。そこで、中学時代にその最強バッテリーに打ちのめされて野球をやめた山田・藤堂・千早と出会って━━という導入です。山田くんことヤマちゃんが凡人代表、兼、ツッコミ役という立場で読者目線に立って進んでいきます。このヤマちゃんの心の中のツッコミがキレッキレで、数々の名言(&迷言)が生まれていきます(笑)
たぶん今1番『現在』の野球部をリアルに描いているのでは、と思います。高校野球のスカウトの話や、ネットとの付き合い方、送球イップスやいわゆる『素材型』を求める傾向などなど。。。
それから、他の野球マンガではまず描写されない、野球を観にくる謎のオジさんたち(笑)や、野球用具店との関わりや、コンバートのこと、監督の責任などがおもしろくもわかりやすく描かれているのも、本作ならではの特徴だと思います。
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