初読み作家さんです。レビューが少なくて、判断しにくかったのですが、クーポンが利用出来たので思いきって購入してみました。前後編合わせて68ページと短くて、もったいない! すごくいい物語なので、単行本くらいの長編で読みたかったです。惜しいし、も
ったいないなぁ。
酔った勢いで元教え子と関係を持ってしまった『こだセン』こと元現国教師の児玉先生。好きな文学作品を授業で分かち合いたいと熱を入れ込んでも、返る反応は受験対策。寂しい事ですが、今時は受験の為の勉強という現実。教師の情熱が冷めてしまう事があるかもしれないですね…
児玉が寝てしまったのは双子の片割れ。兄は明るく悪目立ちタイプ。弟は真面目なイメージ。そして、現国が嫌いな兄の提案で、そっくり双子が入れ替わり…双子ならではのお話で面白いです。
児玉を呼ぶ呼び方がキーポイントかな?
切なく思い続けた片思いが、きゅーんとさせます。冬の雪の下、芽吹くと信じて蒔いた種はちゃんと咲きましたね。
ただ、えっ?これで終わるの?って感じなので、ちょっともどかしいかも。もっと長編なら色々話も膨らませたでしょうし、その後も見たい。書き下ろしと加筆で単行本にして欲しいくらい、個人的には好きな作品です。
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