人を笑わせないと死んでしまう奇病『ゾナハ病』にかかってしまった中国拳法使い・加藤鳴海。
父親から莫大な遺産を与えられ、血縁から命を狙われる気弱で非力な少年・才賀勝。
幼少より厳しい環境下で『機械人形』繰りを叩き込まれ、笑いを失ってしまった美
女・しろがね(エレオノール)。
この3人が出会った時、それが壮絶な戦いの幕開けであった。
因縁と因縁が複雑に絡み合い、いつしかそれは時を跨ぎ土地を跨ぎ、世界を動かす力を持ったカラクリ仕掛けとなっていく・・・。
壮大な物語はお手のもの、の藤田先生が「うしおととら」に続いて放つアクション活劇。
伏線回収の面で少々残念な部分があるものの、サハラ砂漠の戦い終了までは一気に読めてしまい、★10つつけたいくらいである。
謎や伏線がどんどん重なっていき、物語の規模が大きくなっていく様は前作同様にわくわくする。
・・・ただまあ、先にも述べたが、広げ過ぎたかな、と。
だがそれを含めても戦闘シーンの美しさ、個々の愛憎劇の面白さ等、見所満載である。
とにかく『非日常』を味わいたい方。是非、御一読あれ。
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