素晴らしいストーリーでした。
音楽の⋯ピアノのお話しなので『音』が無いのは残念ですが、それでも『感動』を味わえます。
当時の1〜26巻では高評価なのに近年に出版された「合本版」になったら低評価⋯おかしくないですか?
やはり主人公の一ノ瀬海(イチノセカイ)の生い立ち(生まれた場所、母親の仕事)、周りの大人たちからの悲惨で酷い仕打ち、小学生ながらガキ大将のような存在からのイジメ⋯しかも今の倫理観では口に出せないような酷い言葉でカイにケンカを煽る。
それだけではなく、ピアノのライバル、仲間たちの生い立ち(もちろん全員では無いけど)⋯全てが漫画の中の話しとしても悲惨過ぎる。
それぞれが『逆境』を生き抜いて世界へ⋯という設定だとしても、1巻で挫折する人が低評価を付けているのかな?⋯と。
でも最後の最後まで、きちんと読めば映画化されるのも納得。
『音』を聴きながらの映画はラストで号泣必須の物語のハズです。
ここまで書いて、めちゃくちゃ暗〜〜〜いお話しだと勘違いするかも知れませんが、ストーリーは至って明るく描いてます。
ちゃんと主人公カイは恋もするし、ピアノでは世界中からの絶賛、称賛・賞賛どちらの歓声も浴びて喜びもある人生です(まだ未成年ですがw)ご安心を。
『ピアニスト一ノ瀬 海』シャッフルすると『世界一のピアニスト』おしゃれですよね~
そんな言葉遊びや海(カイ)の思い出の場所は『森』、恩師の思い出の場所は『海』などなど何気に点と点が線で繋がってたりして気付くと面白いです。
ラストが今までの登場人物の「その後」が描かれているんですが、これが猛スピードで描かれているのが残念。ただ、しっかりと読めば、ちゃんと分かるはず!
例えば海の恋人の冴ちゃん、ラストにひとコマだけビックリするぐらい綺麗になって登場。それだけ。
でも友だち達の会話を聞いてると海はパリ音楽院に行っている。その時に海に会いに行った友だちは「冴ちゃんにパリを案内してもらった」と⋯なので海はパリで冴ちゃんと暮らしてる⋯と想像できる、みたいな感じで、サラリと駆け足で「その後」を描いてます。
辛くて酷いシーンがありますが、ガンバって全巻、読破して下さい!
読み進めて行くと海の人生が段々と、段々と分かってきて、必ずラストは満足して感動します。
人と人の『絆』の物語。お薦めです。