絵のパンチで押してくる作品ではなく、えっちで狙ってくることもなく…、気づいたときには顔がにやけてしあわせいっぱいな気分にしてもらっていた感じの作品集です。
表題作(すごく短編)を読んだだけで「なんかイイ!」と思ったのですが、二番目三番目の作品がさらに「イイ!!!」と思いました。
えっちが無い方が、この作家さんの良さが引き立つ気がします。
キャラクターたちも気分の良い人たち子どもたちばかりで、物語もオリジナリティがあってほんわかしてクスッと笑えて、とにかく気持ちがいいのです。
子どもたちを描くのが巧いので、子供が苦手な自分でも子どもたちにきゅんきゅんさせてもらえました。
細かな心情の描写の細部に作家さんの人柄の良さを感じて、非常に好感が持てます。
絵柄の感じだと後半の作品達は初期のものなのでしょうか?
絵には厳しい評価をしてしまう質なのですが、とにかく心優しい作品なので自分がホワホワして厳しい目なんてどこかへ行ってしまったようです。
トゲトゲした気分になったらこの作家さんの作品を読みたいかも。
「お嫁にきてよ」「お嫁にいきます」は傑作です。
とにかくオススメです。