村上キャンプ先生、最近読み始めたんですがその独特な世界にすっかりトリコです。
不憫な攻、残念な攻が最高な村上ワールドですが、こちらの作品もまたかなり変な攻。
売れない芸人の阿久津は蔑みの目に萌える性癖の持ち主。
バイト先ですれ違うエリートサラリーマン泉川さんの冷たい視線を夜な夜な思い出しては一人でいたす日々。
はい、キモイです。はっきり言って変態です。
でもスカーンとした真っ直ぐさや優しさが堪らなく可愛い良い奴なんです。
一方の泉川さんの方も見た目はクールビューティーだけど、ただ表現が不器用な優しい人で。
阿久津の脳内の泉川さんと実際の泉川さんのギャップがこれまたフフフとなる可愛らしさ。
することをしても互いに敬語で話す二人の関係、どこまでもホワンと温かくてニマニマしてしまいます。
同時収録の大学生二人の短編「クローゼット」も可愛らしくて好き!