文字通り、キリスト教という教義の狭義では地獄にいる二人。同性愛者と吸血鬼。地獄ってのは、人間が作り出すものなんだなぁ。魔女狩り同様、異端狩りというのは、裕福な人からいちゃもんをつけて富を奪うためのものだったと言います。他者とは違うという理由で、尊厳や財産を奪う。それこそが地獄なのでは、と思いますが、そんな中この二人はさっくりハピエン。マジで末永く仲良くしていて、もう言う事がない。作中でも言われてますが、神の赦しとは、愛される事なのでしょう。神に赦されなくても、たった一人の誰かに愛されれば、それはとても幸せな事。吸血鬼ものというとアン・ライス先生の『インタビューウィズ~』のようなバドエン(?)をイメージされると思いますが、安心して下さい。穿いてますよ。メリバでもなく、間違いなく、ちゃんとしたハピエンです。どんな異端やマイノリティにも平和な幸せがありますように。
電子書き下ろしは、現代人とアラウンド200歳の1ページ。シーモア限定書き下ろしは食事についての1ページ漫画。セールで購入しましたが、大変満足でした。一つだけ気になるのが、鎖骨。裸シーンが多いので、鎖骨から胸にかけてが……骨ばりすぎているのか、何だか形が食パンみたいで。不思議な形の鎖骨だなあ、とスケベ場面でも気が逸れてしまいました。あとは、はなまる百万点満点。