全編をとおして、メインの二人に限らず、登場人物たちの心情描写がとても丁寧に成されていて、ちゃんとそれぞれに人生があって、その経験があって今現在のその人に繋がっている……というのをとてもリアルに感じられる作品です。
3巻の重要な台詞にもありますが、人は一面だけ見ても本来の姿は見えてこず、多面的に見ることでようやくその人の人となりが分かると思うのですが、どの登場人物たちも第一印象とその後見えてくる姿がどれも違っていて、それを丁寧に積み上げていく過程が本当に素晴らしいです。
どの場面も心を揺さぶられてばかりで、読み終わったあともずっとずっとこちらの作品について思いを馳せてしまうほどです。
私にとって、人生の中でとても大切な一冊となるようなお話でした。
最終巻が本当に待ち遠しいです。