盲目の一太郎と、人生どん詰まりなちはや。
作品紹介文と試し読みを読んで、普通なら泣ける良い話なのかなと思いそうです。
でもさそう先生がその普通を描かれないのは分かっていたので、何をどう描かれたのかすごく気になりました。
…うん、やっぱりさそう先生だった!!
そして予想を越えてすごく良かった。
クセは多少あるものの、こんな作品だとは驚かされました。
読みやすいし、これはオススメしたいなぁ。
一太郎は目では見えないけれど見えている。
そんな一太郎が見せてくれる世界に自然と心動かされます。
無理に感動させようとも、
何かを説こうともしない。
生きることは、綺麗なばっかりじゃない。
それでも確実に心に届くものがあって、
自分の世界をも愛したくなる作品でした。
さそう先生は、一太郎みたいな人なのかなと感じてしまいました。
勝手にごめんなさい(笑)