「相生結び」の続編、二人のその後の日常と前作で出てきた真人の友人との番外編などが入ったお話。
前作で分からなかった部分が語られてスッキリする部分もありましたが、逆に分からなくなってしまった部分もある続編でした。
前作で真人は光太のことを家族のように思いながらも、密かに恋心を抱いていたが、未来ある光太の為にひた隠しにしているといった感じだったのに、その気持ちは恋愛ではなかったのかと不思議に思いました。友人とえちな関係になっても、それは光太の代わりであるかのように描かれていたのに、あれは独占欲だけで家族愛の気持ちが強かったと言われても何だか納得出来なかったです。光太が男らしくなってドギマギする気持ちは分かりますが、やっと好きという気持ちになったという展開になると、読者は真人の気持ちを理解するのが難しいと思います。私の読み間違いもあるのかもしれませんが、とにかく大事な部分は最後まで語らないので、正確に読み取るのは至難の業でした。
話の雰囲気とかはとても素敵なのに、真人の考えが掴みきれず、イマイチ話にのめり込めなかったのが残念です。