ネタバレ・感想あり空のアンテナのレビュー

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古典的でも当時はそうでもなかったのかな?
2024年12月12日
不確かで定義しづらい関係性。しかし二人の間には確かに存在する感情。
半ば強引に関係が確立していくがそれも古典的な作風に思える。
時代物も空気を良く出していて果たしてBLに、描きたかったのかとも思うが、曖昧な関係をどうにかもたせて最後まで走りきるのか。
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誰か教えてこれはラブなのブロマンスなの?
2023年8月27日
私がBLを読んで心ときめく作品とは、ラブとブロマンスの境目が分からないような作品です。『コレはラブなの?イヤイヤこんなのラブじゃないよイヤイヤじゃあこの親密さはなんなん!?』と、その境目を見極めようとしてまるで人間の深淵を覗き込んでしまうかのようなこの作品が大好きです。
表題作が一番好き
2022年1月23日
1989年〜1997年に描かれた初期短編集。フォローしてる方々のレビューに惹かれて、読んだことのないこの作品も続けて読了。昔の短編ってほんとうに中身が詰まってますよね。。短編4本全て短編とは思えない充実な内容スピード感で展開していきます。素敵な色づかいの表紙の表題作が一番好き。若さ故の過ちや悩み、迷って離れてそしてまた近づくふたりが一緒に見上げた空がとても印象的。こういう短編をふと雑誌で見かけたら、私も切り取ってとっておくかもしれないなー。独特の朴訥とした語り口で綴られる爽やかで鮮烈なお話でした。
何と言ったら良いのやら
2022年1月21日
感動したとか、泣けたとか、そんなんでなく
この心の動きを言い表す言葉が見当たらない。

フォローしている方が『独裁者〜』のレビューを上げてくださり、これは読まないとなヤツだと思っていたら、別のフォロー様までも本作のレビューをされて、うわっ絶対読まねばと両作勢いよく購入しました。

…で、表題作読んだらあまりにもヤマギシと自分が重なりすぎて(私はただの凡人です)魂が浄化されてしまった様に呆然としてしまいました。
まだドキドキして読後の感情を言語化できない。
これ20代で読みたかったけど、でも今読んだからより共感できたし沁みたかなとも思います。
忘れられない作品、というか、読んだ時点で自分の血となってしまった位です。

他の作品も良かったです。
…で最後。へへへ〜と読んでいたら、やられました。
やだ、もーー。好き(笑)

この作品との出会い、フォロー様たちのメッセージをキャッチできた歓びに興奮しています。
ありがとうございます。
今後もレビューお願い致します。
ずっと変わらないもの
2022年1月20日
少女漫画のカテゴリに入っていますが、BLです。シーモア島でたまたま出会った作品。
こちらの作品のレビューで、レビュアー様の「掲載していた雑誌から切り離して、大事に保存していた」というお話を見て。
その気持ち、すごくわかる。
とてもとても大切な作品……読んでみたいと思った。

表題作の「空のアンテナ」は1997年に発表された作品。
かなり昔の作品で、絵も懐かしい感じ。

でも すっ…………ごく、よかったです、この作品。
ひとことひとことが心に刺さり、胸の奥から熱いものがこみ上げてくる。

表題作の他に、明治時代の短編が二編入っていて、こちらもすごくよかった。
そして 最後の書き下ろし…。
リアルで声を出して笑い転げました。なんという振り幅…杉本先生、ヤバいです。全作品読んでみたい。
今「独裁者グラナダ」がセール中ですね。21日まで。
こちらも読むのが楽しみです。
『空のアンテナ』BLの本質を描き出した名作
2016年3月2日
空のアンテナは、当時感銘を受け、掲載されていた雑誌から切り離して大事に保管していました。
本当に大切なものは何か、当時まだ若かったわたしに教えてくれた本でした。
今読み返してみて、また新たに感じ、理解した部分もあります。

離れることになっても、愛にしがみつかなくても、それが本物の気持ちなら、一緒に生きていくことを諦めなければ、また会える。
自分も大人になり、同じような経験をしてまたこの本に巡り合えたこと、本当に嬉しかった。

この話は今のBLっぽくはないかもしれないけど、でもBLの本質ではないかなと思います。
純粋に人を人として愛すること。
男女の恋愛が汚らしく見えた当時の私にとって、ヤマギシの愛し方生き方が、その後のわたしの人生を導いてくれたと思います。

ヤマギシの真っ直ぐで深い眼差しと、屈託のない笑顔が印象的です。
昔のBLを知らない人にも読んでもらいたい。
JUNEをリアルタイムで読んでいた人達にも、ぜひ懐かしんでもらいたい。

BLを知らないオジさんにだってオススメできる超名作です。
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作家名: 杉本亜未
ジャンル: 少女マンガ 恋愛
出版社: 白泉社