ずっと気になっていた作品で、特に１巻は女子との絡みがあったり暴力的なシーンがあって賛否両論だったので少し躊躇しましたが、セールを機に１・２巻両方まとめて購入。色んな意味で凄かった…。
まず１巻目。最初はヨルのファンの女子とその兄（怖い系）のやり取りから始まるので、試し読みだけだと攻めの朝一は登場しません。結構朝一はクセのあるキャラなので、購入してみると２話目から突然登場した感じになって、想像してたのと違う！となるかも知れません。朝一は目立ちたがりで結構うるさいキャラなので、好みが分かれると思います。一方ヨルはちょっと天然だけど美人で色気が凄い。特に歌っているシーンでは、セリフがなくても絵だけであれだけ色気が出せるのが凄い。そして賛否両論の暴力シーン。結構描写が痛いので、苦手な人は心して臨んで下さい。万人受けするようにもっと甘い拷問にできたと思うのですが、敢えてそれを描ききったはらだ先生に完敗です。
打って変わって、２巻はくっついた後の甘めの朝一とヨル。朝一の態度はやっぱり大きいままですが、ヨルのことが好きなんだというのがちゃんと伝わってきて、ヨルが報われた気がして嬉しくなりました。ヨルの前のバンドの人だったり、当て馬風なキャラも登場しますが、そこまで朝一とヨルの関係を引っ掻き回すわけではないので、そこまでストレスを感じることなく読めました。ヨルは全編通してほとんど変わらず、一途で健気。一歩間違えば「執着系メンヘラ」ですが、キャラのおかげででそんなに重くて暗い印象はないです。
キャラやシチュエーションなど、万人受けするように丸〜くまとめる感じではなくて、色々エッジが効いていてクセになる作品です。
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