登場人物がみんな少しずつ心に傷を抱えていて、それを必死に隠そうと、あるいはないふりをしようと頑張って日常送っている。タイトル通り、それが「release」される日が来るのか、誰もわからない状況で、必死でもがいている様子が描かれています。主役の2人はもちろんのこと、はるひと遼平のカプの葛藤もすごい。どちらのカプも互いに好きで、なぜ一緒にいられないのか、読んでいて本当に苦しいです。人は、誰かの苦しみを「release」する力があるのか、祈るような気持ちで読み進めました。誰かを好きになるって、時には苦しくて全てを捨ててしまいたくなるほど追い詰められることがある・・ということを思い出させる物語です。幸せになって欲しいと強く願いながら読むこと必至です。